ロールスやベントレー、「死」の先にある希望 超高級車の墓場を訪ねる

2017.07.01

「見たことのある」個体を発見

われわれが訪れた際には5台ほどあったが、そのうちで目にとまったのが、2003年式の最初期型コンチネンタルGT。われわれとしては馴染み深い個体である。

というのも、これはもともと広報車両だった1台で、AUTOCARの表紙に登場したことのあるまさにそのもの。しかも、極めて良いコンディションを保っているように見えた。

フライングスペアーズのマーケティング担当であるピーター・ジョンソンは語る。「これは解体するにはもったいない、程度のいいクルマです。どう扱おうか検討しているところですが、おそらくベンの足グルマになるでしょうね」

ベンとは、妻のルーシーとともにフライングスペアーズを設立したベン・ハンドフォードそのひとである。

それ以前の彼らは、プレハブのオフィスと、ショップ代わりのトレーラーで、1回あたり1台のクルマを扱うだけの解体業を営んでいた。

今やそのビジネスは年商£1000万規模となり、1日あたり150を超える数のロールスとベントレーの中古部品を発送している。そして、取引先の70%ほどが国外だという。

それだけの数のパーツを廃車から取り外して販売するのは大変そうだが、実はそうではないのだとハンドフォードは言う。

「ここを見て回ったら、きっとウチはスクラップ置き場だと思われるでしょうね。でも、クルマの分解は、業務全体のおそらく1割にも満たないと思いますよ」

では彼らの本来のビジネスとは何なのだろうか?

 
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