【開発に遅れ】メルセデスAMG「ワン」を撮影 2.7億円のハイパーカー 環境対応/アイドリング問題

2020.07.03

サマリー

メルセデスAMG「ワン」のテスト車両が目撃されました。F1マシン譲りのハイブリッド・エンジンの開発が、排出規制対応で遅れが生じているとレポートされています。2021年のデリバリーを目指して奮闘中。

もくじ

エンジンは5万kmでリビルド?
2021年に順次納車予定

エンジンは5万kmでリビルド?

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)

しばらく目撃情報のなかった新型ハイパーカー、「メルセデスAMGワン」が、2021年の納車に向け、テストを受ける様子が撮影された。

F1マシン譲りのエンジンを搭載し、2017年の秋に「プロジェクト・ワン」コンセプトとして初めて公開された。

メルセデスAMG ワン プロトタイプ
メルセデスAMG ワン プロトタイプ

当時のAMGのボスであるトビアス・メールスは、製品化するために18か月の開発期間が必要だと述べていた。

しかしその1年後に、1000psを超えるハイブリッド1.6L V6ユニットが、WLTPサイクル排出基準への対応に苦労していると明かされている。

このエンジンは、チャンピオンシップで優勝経験のある、メルセデスAMGのF1マシンに使用されたパワートレインと多くの共通点を持つ。

ガソリン微粒子フィルターの追加によるパフォーマンスへの大きな影響はないが、レース仕様では5000rpm程度になってしまう高いアイドリング回転にも問題があった。

1200rpm前後のアイドリングで、適切に動作させることを目指しているが、この対応には、かなり時間がかかっているようだ。

この改良を行っても、ユニット自体は約5万kmで完全なリビルドが必要になると言われている。

2021年に順次納車予定

メールスは、2019年のジュネーブ・モーターショーでAUTOCARに対し、問題の解決に向けて「大きく前進」しており、数週間で納期が決定されるだろうと語っている。

現在、同社は、2021年に順次納車する予定だと述べている。

メルセデスAMG ワン プロトタイプ
メルセデスAMG ワン プロトタイプ

市販モデルはまだ発表されていないが、カモフラージュを施されたテスト車両を見ると、大きなフロント・インテーク、ルーフに取り付けられた分厚いエアスクープを含む、エアロダイナミクスの調整が行われているようだ。

カーボンファイバー製の四輪駆動ハイパーカーは、最高速度350km/h、0-200km/h加速6.0秒の優れたパフォーマンスに加え、電動のみで最大26kmの航続距離を提供すると言われていた。

これらの目標が、生産モデルで達成されるかどうかはわかっていない。

なおメルセデスAMGワンは、275台の限定生産となり、価格は227万ユーロ(2億7420万円)。すでに全台が売約済みとなっている。

 
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