こんなクルマが新車で買えたのか…! 心に響く70~80年代の輝かしいダッシュボード 20選

公開 : 2024.09.29 18:05

1970年代から1980年代にかけて登場した、心に響くダッシュボード・デザインを紹介する。奇抜なダッシュ形状、斬新なステアリングホイール、そして未来的なデジタル・ディスプレイは、今でも魅了されてしまう。

斬新で魅惑的なダッシュボード・デザイン

ビデオゲームのようなデジタル・ディスプレイ、直線的なパネル形状、クリック感のあるスイッチ類は、70年代や80年代のクルマに乗り込むとよく目にする光景だ。

独特のにおいから手触りまで、この時代のダッシュボードは、時には自分が生きたことのない数十年間の記憶を呼び覚ますことがある。今回はAUTOCAR英国編集部が選んだ、心に響いたダッシュボード・デザインを紹介しよう。

1970年代、1980年代のクールなダッシュボード・デザインを振り返る。平成生まれの翻訳者は見事に魅了された。
1970年代、1980年代のクールなダッシュボード・デザインを振り返る。平成生まれの翻訳者は見事に魅了された。

アルファ・ロメオモントリオール(1970年)

エクステリアだけでなく、インテリアも輝かしいデザインに仕上げた1台。センターコンソールは高く、シフトノブは短く、6つのロッカースイッチが中央に並ぶ。

ダッシュボードには2つの円形ハウジングが収められ、多数の異なるダイヤルが配置されている。締めくくりはウッドリムの3本スポーク・ステアリングホイールだ。「素晴らしい」の一言に尽きる

アルファ・ロメオ・モントリオール(1970年)
アルファ・ロメオ・モントリオール(1970年)

シトロエンGS(1970年)

シートの間のセンターコンソールに置けばいいのに、なぜダッシュボードにラジオがあるのか? おそらく、カップホルダーのようにダッシュボードから引き出せるハンドブレーキのためのスペースが必要だったのだろう。

スピードメーターは中央の大きなガラスの塊の奥にあり、タコメーターは横に配置されている。後期型では、残念なことにデザインが変更され、円形のダイヤルを備えた現代的なシステムとなった。

シトロエンGS(1970年)
シトロエンGS(1970年)

ビュイック・リビエラ(1971年)

ビュイックは常識から逸脱し、第3世代のリビエラでデュアル・コンケーブ・ダッシュボードを採用した。運転席と同じ「くぼみ」が助手席にも与えられたのだ。1973年以降、助手席側は直線的なデザインに変更され、ダッシュボードの金属パネルも木製に切り替えられた。

ビュイック・リビエラ(1971年)
ビュイック・リビエラ(1971年)

ロールス・ロイス・コーニッシュ(1971年)

今日でもロールス・ロイスのダッシュボードは、ウッド、レザー、クローム、そしてさらにウッドで構成されている。こちらのコーニッシュのデザインはシルバーシャドウに似ているが、若干モダンなアレンジが加えられている。

クルーズコントロールのスイッチとタコメーターはダッシュボードに取り付けられている。幌を下ろし、太陽に照らされたクロームメッキのスイッチギアとウォールナットのトリムは、かなりの存在感を放っていた。今でもその印象は変わらない。

ロールス・ロイス・コーニッシュ(1971年)
ロールス・ロイス・コーニッシュ(1971年)

ランボルギーニカウンタック(1974年)

カウンタックのデザイナー、マルチェロ・ガンディーニは当初、オールデジタルのダッシュボードを提案したが、テストの結果、アナログダイヤルが採用された。

8ダイヤルのダッシュボードはフロントガラスに向かって高い位置にあり、ブロック状のマルチカラー警告灯など、ガンディーニの当初のスケッチから航空機の要素がいくつも残っている。

ランボルギーニ・カウンタック(1974年)
ランボルギーニ・カウンタック(1974年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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