アウディe-トロン・クワトロ・コンセプトをフランクフルトで公開

公開 : 2015.08.20 22:50  更新 : 2017.06.01 02:09

アウディは、来月のフランクフルト・モーターショーで公開する予定のe-トロン・クワトロ・コンセプトのスケッチを公開した。このコンセプト・モデルは、来るべきEVのQ6のプレビューとも言えるものだ。

現行のQ5とQ7の間にポジショニングするe−トロン・クワトロは、関係者によれば、プロダクションを前提としたゼロ・エミッション・モデルであり、その開発はインゴルシュタットにあるエンジニアリング本部で行なわれている。

アウディによれば「最初の大量生産となるEV」であり「妥協のないゼロ・エミッションのドライビング・プレジャーを主張する」クルマであるという。

このe-トロン・クワトロ・コンセプトは、当初C-BEVとネーミングされていたもので、その存在は今年4月に行なわれた年次プレス・カンファレンスでほのめかされていた。ウルリク・ハッケンベルグに率いられた部門で開発されたこのEVは、テスラ・モデルXに対抗するモデルとして考えられており、このコンセプトのパワー・トレインは、新しいQ6に移植されるとされている。そして、そのEV SUVは、2018年の後半に販売を予定しているという。

500kmが走行可能なe-トロン・クワトロ・コンセプトは、最近デビューした第2世代のQ7のようにMLBプラットフォームをベースとする。そのモーターやバッテリーなどのテクノロジーはR8 e-トロンと共有するという。しかし、リア・アクスルに2つのモーターを持つR8 e-トロンとは異なり、このSUVは3つのモーターを持つ。そのうち2つはリア・アクスルに取り付けられ、1つはギアボックス内に取り付けられる。

パワー、トルクは最低でも507ps、71.3kg-m以上になるという。ちなみに、R8 e-トロンは460ps、93.7kg-mで、0-100km/h加速が3.9秒というパフォーマンスを持つ。

バッテリーはリチウム・イオンで、スティール、アルミニウム、カーボンファイバー、強化プラスティックから成形されるプラットフォームに低くマウントされる。アウディは、バッテリーを低く搭載することで、重心を下げ、重量配分的にもプラスになり、しかもダイナミック且つセーフティなクルマづくりが可能だとしている。

これは公式な発表ではないが、リチウム・イオン・バッテリーは90kWh程度の能力が持たされるという。これはごく最近、R8 e-トロンのバッテリーが49kWhから92kWhに増大したことからも、その程度の容量が確保されることになるのは容易に想像が付く。

このe-トロン・クワトロ・コンセプトのデザインは、BMW X6やメルセデス・ベンツGLEクーペに対抗するクーペのようなシルエットが特徴。Cd値0.25という値は、SUVとしてはセンセーショナルな値だとアウディは語っている。この他、マトリックスLEDヘッドランプや、最新のインフォテインメント・システム、デジタル・インストルメント・クラスターなど最新のテクノロジーも満載だ。更に、リアのパッセンジャーはジェスチャーによってインフォテインメント・システムを操作できるような仕組みも取り入れられている。

アウディのエンジニアは、レンジローバーに対抗できうるだけの乗り心地を達成しているというが、従来のスプリングによるサスペンションか、エア・スプリングを使用しているかは公表されていない。