■「買い」か?

既存のコンパクト・クラスのシャシーをベースに、各自動車メーカーが独自のテイストを盛り込んだ1.5〜2ℓクラスのSUVは現在もっとも活気のあるカテゴリーとなっている。

独創的なデザインやカラーリングを特徴とする輸入車勢に対し、ハイブリッドを中心とした最新技術で燃費をはじめ経済性の高さが特徴の国産車勢という構図であるが、XVは両者の特徴を備えつつ、走行性能の高さや安全装備の充実といったアドバンテージを持つ。普段は街中をカジュアルに走りまわり、これからの季節は週末にウィンタースポーツでも……という使い方には最適な1台といえそうだ。オプションで用意されるルーフレールも極めてよく似合う。

少し気になるところを挙げるとすれば、カジュアルな魅力にあふれる外観に比べ、内装のデザインや素材のチョイスがやや前時代的に感じられる部分だろうか。オレンジ色のステッチでスポーティさを表すのはインプレッサやレヴォーグに任せておいて、XVは撥水加工を施した鮮やかな内装生地を使用して徹底的にアクティブ&カジュアルに……というほうが、よりクルマのキャラクターが強調されるような気がするんだけど。

(文・佐橋健太郎　撮影・花村英典)

スバルXV 2.0i-Lアイサイト

価格	2,592,000円
燃費	16.2km/ℓ
乾燥重量	1410kg
エンジン	水平対向4気筒1995cc
最高出力	150ps/6200rpm
最大トルク	20.0kg-m/4200rpm
ギアボックス	6速リニアトロニックCVT