フェラーリ、488スパイダー “ザ・グリーン・ジュエル” などワンオフモデルを発表

公開 : 2016.09.29 16:35  更新 : 2017.06.01 00:40

フェラーリは創立70周年を祝う350台のスペシャル・エディション・モデルを製造すると発表していたが、一部のモデルがパリ・モーターショーで公開された。

写真の488スパイダー “ザ・グリーン・ジュエル” は、英国の伝説的なレーシング・チーム、デイヴィッド・パイパー・レーシングの365 P2と同じ、特徴的なブリティッシュ・グリーンを蘇らせたものだ。フェラーリのプライベートレーサーとして知られるパイパーは、この車両で1965年と66年のキャラミ9時間レースを制した。また1966年にはクレルモン-フェランで開催されたトロフィー・ドゥ・オーベルニュでも優勝している。

F12ベルリネッタ “ザ・スターリング” は、1961年にスターリング・モスがステアリングを握り、ツーリスト・トロフィーで勝利した250GTベルリネッタSWBに敬意を表した仕様である。特徴的なブル・スクロ・レーシングカラーのボディにホワイトの特徴的な横ストライプとゼッケン・サークルが映える1台となっている。

同社マーケティングおよびコマーシャル担当取締役のエンリコ・ガリエッラは、「マラネッロのチームは70年にわたるフェラーリの歴史に立ち戻り、もっともアイコニックで、エクステリアとインテリアがどのモデルよりもブランドを象徴する車両を見つけることに専念しました」と話している。

フェラーリは現行の5車種に着想を得て、過去のモデルから70台のもっともアイコニックな車両を選出したという。

「つまり、われわれは、同じものがひとつとして存在しない350台のワンアンドオンリー・モデルを送り届けたいのです。同じモデルが2台存在することはありません」とガリエッラは強調する。

ここでいう現行5車種というのは、カリフォルニアT、488GTB、488スパイダー、F12ベルリネッタ、GTCルッソで、それぞれに70台のスペシャル・モデルが用意されるのだ。

また、それらはフェラーリの最新テクノロジーと最高の設計技術を用いて、テーラーメイド・ディビジョンで製造することになっている。

セルジオ・マルキオンネは、今回のスペシャル・エディション・モデルについて、多くの購入希望が寄せられており、どのモデルを誰に割り当てるかを決定するのが「われわれにとってもっとも困難な作業になる」と語っている。

近年の限定車両としては、1956年の250GTベルリネッタ・ツール・ド・フランスをリスペクトしたフェラーリF12 TdFがあげられ、781ps発揮するこのリミテッド・モデルは、799台のみデリバリーされている。


▶ 2016 パリ・モーターショー
▶海外初試乗 / フェラーリF12 TdF
▶動画/ フェラーリF12 TdF

関連テーマ

おすすめ記事