驚異的な速さを誇るハードコア・スポーツカー 10選 究極のドライビング・エクスペリエンス

公開 : 2023.06.11 18:05

電動化によってガソリンエンジンが姿を消しつつある今こそ味わいたい、究極の運転体験。サーキットを最速で周回し、そのまま自宅までドライブできるような、ハードコア・スポーツカーを紹介します。

今こそ味わっておきたい究極の体験

真のガソリンマニアの領域へようこそ。驚異的なグリップとスピード、鮮やかなドライバー・エンゲージメントとスリル、最高のハンドリング、サーキット走行に対応した仕様がすべてここにある。きっと気に入ってくれるはずだ。

今回紹介するのは、すでに高性能で速いクルマが、究極のサーキット仕様に生まれ変わったものだ。これよりもっと過激な軽量スペシャルモデルも複数存在するが、本稿では、サーキット走行が終わったあとにヘルメットを脱いで、そのまま自宅までドライブできるようなクルマを取り上げる。

公道走行可能なハードコアモデルのトップ10を選出する。
公道走行可能なハードコアモデルのトップ10を選出する。

サーキットをありえないほど速く走りながら、直感的でイキイキした体験を提供してくれるクルマたちだ。

なお、本稿では現在生産されているモデルと、販売は終了してしまったが、いまだに後継が登場していないモデルの両方を取り上げている。このような類のクルマは滅多に出てこないし、すぐに完売してしまうが、パンフレットから消えてしまった後も長く愛され続けるためだ。

では、どのクルマが最も評価されるべきなのだろうか。英国編集部がトップ10を選出する。

1. ポルシェ718ケイマンGT4 RS

エントリーモデルのケイマンにポルシェが持ちうるすべてを投入するまで、しばらく時間がかかった。数年後には純粋なEVに移行するため、今か今かと焦らされた。軽量なミドシップボディに、911 GT3に搭載されたきらびやかなエンジンを組み合わせれば素晴らしいものができそうな気がするが、その結果は、まさに想像を絶するものであった。

耳元で吸気音が鳴り響き、フラット6がこれほどまでに鮮明に聞こえたことはない。そしてPDKのシフトチェンジは、これまでと同様に瞬時に行われる。GT4 RSは、高剛性のシャシー、改良されたエアロダイナミクス・パッケージ、ミシュラン・カップ2タイヤのおかげで、これまでにないグリップと精度を獲得している。

1. ポルシェ718ケイマンGT4 RS
1. ポルシェ718ケイマンGT4 RS

一般道では少々手に余るが、サーキットでその真価を発揮する。ハンドリングは完璧にバランスが取れている。従来にはない安定性で、ブレーキングゾーンを激しく攻め、圧倒的なスピードを発揮することができる。コーナーでのグリップとスタビリティは絶大だ。

運転すればするほど、その能力を深く、広く味わえるだろう。もし718ケイマンGT4 RSを手にすることができたら、可能な限りサーキットに持ち込み、与えられた時間を使い果たして、そのすべてを解き放ちたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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