VWグループ会長 ヘルベルト・ディース 1年越しの独占インタビュー 電動化の立役者

公開 : 2019.06.16 11:50

番外編2:ディースに訊く

デザインにおける中国の影響


フォルクスワーゲングループが14%の市場シェアを確保する一方、もっともわれわれに近い欧州メーカーでさえ、そのシェアは6%に留まっています。ですから、デザインの変更には慎重であらねばならないと考えています。強いブランド力があれば、市場に影響を及ぼすことも可能であり、それがまさにいまのフォルクスワーゲンです」

ベントレーの進捗


「非常に満足していると同時に楽観的に考えています。収益性の面では非常に大きな進歩があります。新型モデルに対して大きな投資を行ったので、それを回収するのは大変ですが、クルーでは非常に素晴らしいチームが熱心に取り組みを進めており、ベントレーには大きなポテンシャルを感じています」

ディーゼルゲート

「まだ時間が掛かると思っています。英国、オーストラリアなどで訴訟を抱えていますが、最悪期は過ぎたと考えています。最大の焦点は、大量の車両を買い戻し、その他にも改修作業を行った米国でした。それでも、解決には年単位の時間が必要です」

会長就任

「変化とその変化がフォルクスワーゲングループにもたらす影響を考えれば、自動車業界でもっとも困難な任務であることは分かっていました。それでも、これまでの30年間でさまざまな業務を経験したことで、準備は出来ていました。それに、フォルクスワーゲンを愛していましたから、オファーを受けた時には、『断る理由はあるだろうか?』と思えたのです」

所有する英国製モデル


「なかには不具合を抱えたものもありましたが、数多くの素晴らしい英国製モデルを所有してきました。ミニは、イノチェンティを含め、3台か4台所有したことがあります。いまも多くのクルマに乗りますが、仕事とは別のものです。フォルクスワーゲンスタッフの多くがクルマ好きであり、これは、会長として誇らしい点のひとつです」

バッテリー原料の確保

「コバルトがもっとも希少な原料です。自動車がコバルト需要を2倍にしていますが、それでも、バッテリーで使用される割合は減ってきています。テスラはほぼコバルトを使用していません。ニッケルは大量に存在しているため、問題はリチウムかも知れません。再利用する方法を見つけ出そうとしているところです」

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