ポルシェ・タイカン、9月発表 次世代CHAdeMO(8割充電は30分以内)日本設置へ

2019.06.28

「ゼロインパクト・ファクトリー」とは

ポルシェAGは、「ゼロインパクト・ファクトリー」の実現に向けた動きを進めている。これは二酸化窒素を吸収する表面技術を外壁部品に用いた工場で、タイカンを生産する新しい工場で初採用された。使用する外壁部品はアルミニウム製を、表面には二酸化チタンのコーティングを施している。コーティングが触媒となり、吸収した汚染粒子は、太陽の光と大気中のわずかな湿気にさらされることで、水および硝酸塩という無害な物質に分解される仕組みだ。

言い換えると、車両10台分の駐車スペースに、木が10本あった場合と同程度の吸収効果を生んでいるという。

熱とエネルギーを自社生産する「コージェネレーションプラント」もドイツのツッフェンハウゼン工場(シュツットガルト)で稼働を開始。これはバイオガスで稼働する環境にやさしい工場設備だ。ヒートプラントとパワープラントは、どちらも出力約2MWで、バイオガスと、有機廃棄物から生成される残余生産物のみで稼働する。エネルギー生産に伴って生成される熱を環境に放出するのではなく、この熱も加熱のために利用する発想だ。

熱が常時必要なエリアの近くで稼働させることで、効率を最大限に高めることができる。たとえば、安定した加工熱が求められるペイントショップやその浸漬槽、乾燥エリアの近くなどだ。生成される熱の約90%は、約1万2000人が働くポルシェのツッフェンハウゼン拠点のオフィスと工場への暖房と温水供給のために利用される。

新しいコージェネレーションプラントの総合効率は83%を超える。ポルシェの拠点ではこれまで、2つの天然ガスプラントが使用されてきたが、今回のコージェネレーションプラントにより、すでに実用化されている熱と電力の生成ソリューションは、いっそう完全なものになり、既存のプラントもバイオガスに切り替えられる予定である。

ポルシェでは「ゼロインパクト・ファクトリー」というビジョンを掲げ、CO2ニュートラルなゼロエミッション車を生産することだけではなく、それを生産する工場設備でも環境対策の追及をしていくとしている。

 

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