バッテリーとモーターをアップデート ルノー・ゾエR135 航続距離394km

公開 : 2019.10.24 09:50

欧州ではEVの先駆者的モデルに位置するのが、2012年に発売されたルノー・ゾエ。マイナーチェンジで洗練性が高められると同時に、強力な134ps版も登場しました。英国編集部では、依然として充分に高い実力だと評価しています。

第3世代へとアップデートを受けたゾエ

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
多くのフランス産モデルと同様に、2012年に誕生したゾエも最先端ファッションを備えたモデルだった。誕生当時はかなり個性派だったが、クルマとしての楽しさや環境への優しさ、少し見慣れないエクステリアデザインは受け入れられ、人気者になった。

時代が変わり、2019年には多くの新しいモデルが発表され、ゾエのトレンドに追いつく。純EVのゾエに対する注目も高まる一方で、最先端という存在感は薄まりつつあった。

ルノー・ゾエR135 ZE 50
ルノー・ゾエR135 ZE 50

ルノーはこれまでにもゾエに何度か手直しを加えてきたが、台頭するライバルを抑えるべく、今回大幅なアップデートを与えた。新モデルとも充分に渡り合えるだけの中身を備えたのだ。

ルノーが第3世代と表現する今回のゾエだが、マイナーチェンジ前からプラットフォーム自体にも大々的な見直しが加えられた。エクステリアデザインも新しくなり、ルノーのロゴも大きくなって主張を強めている。ロゴマークを持ち上げると、充電ソケットが隠れている。

バンパーまわりのデザインやヘッドライトもリニューアル。全体の雰囲気はスタイリッシュさを増し、新しいルノー・ルーテシア(クリオ)とも遠くないアピアランスになった。

インテリアにはさらに多くの変更が加えられ、第2世代のゾエから大きな進化を遂げている。メーターパネルには10インチのモニターが配され、ダッシュボードの中央には大きなインフォテイメント・システム用モニターをレイアウト。最新のルノー・イージーリンク・システムに対応する。

バッテリーは52kWh、航続距離は394kmへ

視覚的にも触覚的にも品質は向上。モニターと物理的なボタンとの組み合わせで、操作性も良好だ。遮音性も高められ、高速走行時のロードノイズは静かとはいい難いが、EVらしくエンジンノイズから開放された静かな走行を楽しめる。

ボディの内側に施されたアップグレードは、競争力確保のうえで一層重要だろう。バッテリーの容量は41kWhから52kWhへと拡大。航続距離は32%も伸ばされ、WLTP値で394kmと公表されている。日産リーフに迫る距離だ。

ルノー・ゾエR135 ZE 50
ルノー・ゾエR135 ZE 50

価格で比較すると、間もなく発売が開始されるプジョーe-208やオペル(ボクソール)e-コルサ、フォルクスワーゲンID.3などのエントリーグレードと真っ向勝負となる。

今回試乗したゾエR135の価格は、バッテリーも一緒に購入する場合は2万7620ポンド(375万円)、バッテリーを別途リース契約とすると2万620(280万円)となる。ちなみにすべての価格は、英国での補助金が適用された数字。

低出力のゾエR110の場合は2万5760ポンド(350万円)で、バッテリーの別途リースで1万8670ポンド(253万円)となる。バッテリーのリース料金は未定だが、月額49ポンド(6700円)前後からと見込まれている。

ゾエR110でも、R135でも、22kWhの容量で充電できるAC充電ポートを標準装備。クルマの価格には7kWhの家庭用充電器が含まれている。30分で145km分の電気が充電できる50kWhのDC急速充電器は、英国の場合は750ポンド(10万円)のオプション。中級グレード以上で選択が可能となる。

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