お手頃ドライバーズカー選手権2019(2) セアト・レオンとゴルフGTI、メガーヌRS

2019.09.21

100字サマリー

ノミネート車両から今年の1台を選出する、お手頃ベスト・ドライバーズカー選手権「BBADC」(英国・ベスト・アフォーダブル・ドライバーズカー・コンテンスト)。ウェールズのワインディングとサーキットで、クルマの実力をじっくりと検証しました。4編構成で2019年の結果をお伝えします。

もくじ

純粋主義者の夢のクルマ、マツダMX−5
一昔前のAMG並の俊足を持つセアト・レオン
ゴルフGTIに一歩及ばぬヒュンダイi30
FFツートップ、タイプRとメガーヌRS
一般道とサーキットでの2日間

純粋主義者の夢のクルマ、マツダMX−5

前編に引き続き、ノミネート車両を見ていこう。「純粋主義者の夢のクルマ」 と評するのはマウロ・カロ。どんなクルマでも、路面や速度を問わず、コーナーでカメラマンが欲しい角度にクルマを向けることができる腕利きだが、彼にそういわせるクルマとはなんだろうか。フロントエンジン・リアドライブの1150kgを切る軽量なマツダMX−5ロードスターのことだ。

AUTOCARの読者なら説明不要な名車だが、今回ノミネートしたクルマはチューニングを受けた2.0Lエンジンを搭載する最新モデル。最高出力は7000rpmで182psを発生。風のように走るが、スポーツ・バージョンではない今回の試乗車には、ビルシュタイン製のダンパーは装備していない。ロンドン・タクシー並みに大きいステアリングの切れ角と、機械式リミテッドスリップデフを装備することで、ドライバーズカーとして優れた内容を備えている、とマウロ・カロは期待を寄せる。

お手頃ドライバーズカー選手権2019
お手頃ドライバーズカー選手権2019

走り出してすぐ、マツダがトップ3に残るであろうことは明確だった。今回のノミネート車両の中で唯一のFRという理想的なレイアウトだということだけでなく、例えばフェラーリやポルシェ、アリエル・アトムなど格上モデルとも充分に太刀打ちできる、優れたハンドリングは看過できない。

新たに獲得したエクストラ・パワーのおかげでコーナーへの進入時の自由度が増しただけでなく、脱出もアストン マーティンDB4 GTを駆るスターリング・モスよろしく、アクセルペダルをコントロールしてノーズの向きを整えるだけ。すべてが直感的で漸進的だから、挙動を感じ取る時間は充分にあり、思案することなく意のままに操れる。

フルスロットルまで使えるドライビングスタイルは、一般道でも有効。マット・ソーンダースは「常に最高。滑らかに路面を走り、制限速度内でもエンジンをしっかり回して楽しめる。英国の郊外の道にジャストフィットで、免停確実なバカバカしいスピードを出す必要性をまったく感じない」 とべた褒めだった。

 
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