【無念、クロスモーション量産なし】エクストレイル別物ありは期待外れ? コンセプト発想に大きな変化

公開 : 2020.07.24 05:50

日産「Xモーション」と書いて「クロスモーション」。次期「エクストレイル」とは別物の量産版が期待されていました。実際はどうなる? 日産に聞いてみました。またコンセプトの扱いに、近年、変化が見られます。

もくじ

無視できぬクロスモーションの存在
クロスモーション/エクストレイルの関係
コンセプトと量産車 どれもそっくり
コンセプトモデルの役割、変わった

無視できぬクロスモーションの存在

text:Kenji Momota(桃田健史)

日産「Xモーション」と書いて「クロスモーション」。「エクスモーション」ではない。

一部の自動車メディアの中では、クロスモーションは次期「エクストレイル」とは別物で、エクストレイルよりさらに大きなフルサイズSUV登場の可能性を示唆してきた。

日産クロスモーション・コンセプト
日産クロスモーション・コンセプト    日産

そうした期待に対して、日産からの正式コメントが出た。

残念ながら、結果はノーである。

日産の北米事業を統括する、北米日産は米時間の6月24日、「日産にとって、コンセプトモデルはリアリティ(量産車)に向けた最初の一歩に過ぎない」という題目のプレスリリースを出した。

ここでは、過去に登場した6台のコンセプトモデルが実際に量産化された流れを、それぞれのモデルで詳しく説明している。

その筆頭に挙げたのが、クロスモーションだ。

クロスモーションは、いまから約2年半前、2018年1月開催の北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)で世界初公開された。

発表の現場で、日産幹部は「日本固有の文化の香りや、日本人が大切にする『モノの佇まい』」を強調していた。

今回のリリースで、クロスモーションは、アメリカで今年6月15日に公開した3代目「ローグ」として量産化された、と言い切っている。

3代目ローグは、日本の4代目エクストレイルとなることは確実視されている。

クロスモーション/エクストレイルの関係

アメリカでの日産ラインナップで、ローグより大きいモデルは、8人乗り3列シートのフルサイズSUV「アルマーダ」

また、ローグより少し高級なイメージとして、日本でも以前販売されていた「ムラーノ」、さらにはオフロードイメージが強い「パスファインダー」がある。

日産ムラーノ
日産ムラーノ    日産

クロスモーションについては、こうした既存モデルとは別に仕立てられることが、一部メディアやユーザーの間で期待されていた。

アメリカでは全体需要の約4割がSUVやクロスオーバーで占められており、さらにモデルが増えることはアメリカの日産ディーラーにとっては許容範囲だという見方もあった。

だが、現実的には大方の見方通り、クロスモーションはローグ(エクストレイル)量産のためのコンセプトモデルだったのだ。

改めて2車を比べてみると、まずは、ズッシリとした全体の「佇まい」が同じだ。

その上で、よくよく見ると顔も似ている。コンセプトとしてのブーメラン型ヘッドライトイメージがあることで、量産車の2段構えライトの躍動感が理解できる。

日産SUVの象徴、Vモーションを強調したフロントグリルからフロントフェンダーへの大胆な造形は、量産車にかなり高い割合で移植されている。リアビューについても同様だ。

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