これがメーカーカスタムだって? 「魔改造」エクストレイル出現

公開 : 2023.12.25 10:00  更新 : 2024.01.12 09:31

・エクストレイルのコンセプトカーをオートサロンに出品
・メーカーとは思えない大胆なカスタムに注目
・外装、内装、ボディカラーで世界観を表現した

バックストーリーから大胆カスタムに発展

日産が「東京オートサロン 2024」に出品する、注目の4台のコンセプトカーが先行公開された。ここでは、エクストレイルをカスタムした、ド派手なピンク色と巨大なマッドタイヤが目を引く「X-TRAIL CRAWLER CONCEPT」にズームイン。

このクルマのコンセプトは「『エクストリームオフロード』×『タフギア』for『アグレッシブパパ』」そしてこんなストーリーが設定されている。

「X-TRAIL CRAWLER CONCEPT」は、その名の通りエクストレイルをカスタムしたコンセプトカー。
「X-TRAIL CRAWLER CONCEPT」は、その名の通りエクストレイルをカスタムしたコンセプトカー。    神村聖

かつて乗っていたエクストレイルのアウトドア性能が忘れられない家族持ちの男性。ファミリーカーとして購入した現行モデルをカスタムするうちに止まらなくなり、出来上がったのがこのクルマ……という具合だ。

内外装でロッククローリングの世界を表現

このクルマの見どころは3か所。まず外装では、ノーマルから約5インチものリフトアップを施した。

さらに車体上部にボリュームを持たせ、重心の高さを強調することで、険しい岩場を走破するロッククローリングの世界観を表現。コンセプトカーゆえ、走行性能よりとにかく見た目のインパクトを重視したカスタムに仕上がった。

ルーフ上部にも装備品を追加し、重心の高さを強調したスタイリング。
ルーフ上部にも装備品を追加し、重心の高さを強調したスタイリング。    神村聖

また内装には、アウトドア向けのツールを、ラゲッジエリアに満載。初代が確立した、エクストレイル=道具感という伝統を表現する。

「異物感」カラーリングで観衆をくぎ付けに

そして何よりも強い印象を与えるのがボディカラー。マットなピンクとグリーンの組み合わせは、アウトドアギアにありがちなミリタリーカラーからかけ離れた色彩とすることで、「普通じゃない」クルマであることを強調。

今年のジャパンモビリティショーでも感じられた、日産の新しいこと・誰もしていないことをやろうという意気込みを感じる1台に仕上がっている。

ラゲッジエリアにもロッククローリングを連想させるツールを満載する。
ラゲッジエリアにもロッククローリングを連想させるツールを満載する。    神村聖

東京オートサロン 2024は2024年1月12日(金)〜1月14日(日)の3日間にわたり開催される。日産ブースでは、4台のコンセプトカー以外にも、フォーミュラEマシンやオーテックニスモのモデル、合計10台の展示を予定しているそうだ。

記事に関わった人々

  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。
  • 執筆

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なりAUTOCAR編集部に出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。

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