【意外なコラボ作品】ベルトーネxダイハツ いすゞxジウジアーロxロータス ほか 前編

公開 : 2020.10.18 07:20  更新 : 2020.12.08 08:38

ビジネス契約から、相違相愛のパートナーまで、自動車界では数多くのコラボレーションが誕生しています。トヨタとBMWとの協働で生まれた、スープラとZ4は好例の1つでしょう。今回は過去のコラボ作品、10台をご紹介します。

もくじ

意外なコラボレーション・モデル
ベルトーネ・フリークライマー
ナッシュ・メトロポリタン
マセラティ・クアトロポルテII
シボレー・コルベットZR-1(C4)
いすゞ・ピアッツァ

意外なコラボレーション・モデル

text:Alan Taylor-Jones(アラン・テイラー−ジョーンズ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ランチア・ストラトスのベルトーネが描き出した、ボクシーなボルボ780クーペも珍しいコラボレーションだったが、多くの意外な組み合わせが自動車業界では誕生してきた。

ときには経営不安に悩み、ある例では過剰な予算が後押した。1980年代の世界的な好景気が、異色プロジェクトに導いたきっかけにもなった。

シボレー・コルベットZR-1(C4)
シボレー・コルベットZR-1(C4)

黒字化に転じさせる、優れたモデルが出現することもあった。しかし、必ずしも成功したとは限らない。生産台数が限定的だったり、デザインとクルマの中身が一致しないモデルも少なくなかった。

スポーツカーからサルーン、コンバーチブル、オフローダーまでカテゴリーも幅広い。ロータリーエンジンを搭載したオーストラリア車から、ドイツ製エンジンを利用し、イタリアで組み立てられた日本製オフローダーまで、背景も興味深い。

今回は、珍しい取り合わせのコラボレーション・モデル、10台をご紹介しよう。ご存知の例はいくつあるだろう。

ベルトーネ・フリークライマー

カロッツェリアのベルトーネによる、ボルボ780以上に意外なコラボレーション。それが、フリークライマーだ。

ダイハツ・ラガーをベースとするオフローダーで、デザインはオリジナル。OZ製のアルミホイールやレザー内装などが、ラグジュアリーな装備として選べた。

ベルトーネ・フリークライマー
ベルトーネ・フリークライマー

ダイハツ製のエンジンでは、レンジローバー級の高い価格にマッチしないと考えたベルトーネ。BMWから2.0Lと2.7Lの直列6気筒と、2.4Lのターボディーゼルを手配。イタリアの工房で、日本製の小さなオフローダーにマリアージュされた。

購入ルートは限られていたものの、1989年から1992年にかけて約2800台が売れた。現在も、欧州の山岳地域で走行する姿を目にすることができる。

マニアな小ネタ

さらにコンパクトなダイハツ・ロッキーをベースにした、フリークライマーIIも登場。BMW製の1.6L 4気筒エンジンを搭載している。

ナッシュ・メトロポリタン

1950年代、アメリカの主要自動車メーカーは、従来以上に大きなボディサイズを生み出すようになる。ところが、アメリカン・モーターズ・コーポレーションのブランド、ナッシュは、逆行するようなクルマを具現化した。

セカンドカーとして、自宅周辺で乗る経済的なクルマがほしいという声に反応。英国のオースチンと提携することで、コンパクトカーを計画する。それが、ナッシュ・メトロポリタンだ。

ナッシュ・メトロポリタン
ナッシュ・メトロポリタン

ナッシュは、典型的なアメリカ車風のスタイリングと技術的な部分を担当。オースチンは、1.2Lの4気筒エンジンを組み立て、アメリカへ届けた。

後期型の1.5Lエンジン版なら、より現代的なフォルクスワーゲン・ビートルに並ぶほど良く走った。しかし、メトロポリタン以上にビートルの方が良く売れた。

不人気だった理由の1つは、実用性に欠けるスタイリング。リアシートはとても狭く、初期型ではトランクリッドすら付いていなかった。つまり、薄暗い荷室に積んだ荷物は、リアシートをたたまないと取り出せない構造だった。

マニアな小ネタ

ナッシュは、段数の多いトランスミッションはユーザーを困惑させるとして、3速のMTを要求。そこでオースチンは、A40用の4速MTから1速目を省き、ナッシュに供給した。

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