【詳細データテスト】ルノー・メガーヌ 斬新で優秀な動力系 室内装備は改善 次期モデル期待

公開 : 2021.10.09 21:25  更新 : 2021.10.19 12:02

モデル末期のルノー・メガーヌが、最新のハイブリッドシステムを採用。機構は斬新で制御は優秀、リラックス志向のシャシーとの相性も良好です。インフォテインメントの改善も好材料。ただし、ドラポジの悪癖は残っていました。

はじめに

2012年に純電動のゾエを発売したことで、ルノーは、欧州市場で実用に足るEVをいち早く市販化したメーカーのひとつとなった。その後、ルノーには電動化に関する大きな動きがなかったいっぽう、ほかのメーカーではハイブリッドやプラグインハイブリッド、フルEVの投入が続いている。

そして今、EVが一般的になりつつあり、メガーヌはオール電化された次期型へバトンを渡そうとしている中、ルノーはフェイスリフトした現行メガーヌにプラグインハイブリッド仕様を追加した。実際のところ、ハイブリッドに懐疑的だったルノーは急速に宗旨変えし、Eテックと銘打ったハイブリッド/プラグインハイブリッド仕様を、ほとんどのラインナップに追加している。

テスト車:ルノー・メガーヌEテック・プラグインハイブリッド 160 RSライン
テスト車:ルノー・メガーヌEテック・プラグインハイブリッド 160 RSライン    OLGUN KORDAL

それどころか、ハイブリッド擁護にさえ動いている。最近、ルノーの首脳陣がオートカーに語ったところでは、欧州委員会が2035年のハイブリッド廃止を打ち出す中、とくにマーケットのボトムエンドを受け持つ傘下のダチアではハイブリッドを継続したいと考えているらしい。今回のテストでは、そのハイブリッドテクノロジーが擁護するに値するのかどうかを確かめたいと思う。

ルノーとしても、おそらくそれを考えているに違いない。というのも、Eテック・プラグインハイブリッドは、今のところメガーヌにしか用意されていないからだ。現行メガーヌは2020年にフェイスリフトを実施し、スタイリングのわずかな変更と、急務ともいうべきだったインフォテインメント系の大幅な手直しを行った。ところが、先が見えているガソリンとディーゼルのエンジン単体仕様は、今年の早いタイミングで販売を終了している。

いずれにせよ、現行メガーヌは、そう遠くないうちにEVの次期モデルへと代替わりする模様だが、Eテック・パワートレインはルノーの、そしておそらくはダチアの、中心的ラインナップになろうとしている。今、その実力を検証する価値はあるだろう。

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