新型「レクサスRX」発表 中核SUVを、あえてイメチェン サイズ/内装/デザインは?

公開 : 2022.06.01 09:03  更新 : 2022.07.02 13:52

レクサスRX(5代目)が世界初公開! 顔立ちが変わった新型を解説します。「Fスポーツ・パフォーマンス」という高性能モデルも登場へ。

フルモデルチェンジで、5代目に

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

6月1日。レクサスは、ラグジュアリーSUV「RX」をフルモデルチェンジして世界初公開した。

日本仕様の発売は、2022年秋ごろを予定している。

レクサスRX450h+(プロトタイプ/ソニックイリジウム)
レクサスRX450h+(プロトタイプ/ソニックイリジウム)    宮澤佳久

レクサスのSUVラインナップを大きい順に並べると、「LX」「RX」「NX」「UX」(EVのRZを除く)となり、「RX」は上から2番目のミドルサイズとなる。

1998年に登場した初代と2003年に発表された2代目は、日本では「トヨタハリアー」として発売。2009年にデビューした3代目からは、日本でもレクサスRXとして販売され、ハリアーは別モデルとなった。

現行型は、2015年に公開された4代目となる。

レクサスRXは、これまでに95の国と地域で累計約350万台を販売し、2005年にはラグジュアリーSUV初のハイブリッド車「RX400h」を発売するなど、レクサスの中核SUVとして進化を遂げてきた。

ラグジュアリーブランドのレクサスゆえ、ライバルは、メルセデス・ベンツGLEBMW X5アウディQ5ジャガーFペイスなど、輸入プレミアム・ブランドの中型SUVとなるだろう。

そんなライバルがひしめく、激戦区のマーケットに挑む新型。

“動きの穏やかさ”、“風格”といった歴代RXがアメリカで支持された特長を、あえてイメージチェンジするような、ちゃんと走るクルマ、つまり新世代レクサスのクルマに生まれ変わったという。

スピンドルボディに 3列7人乗りは?

新型レクサスRXのボディサイズは、プロトタイプのものだが全長は4890mm、全幅は1920mm、全高は1695mm。ホイールベースは2850mm。

従来型と比べて全長は同じだが、25mm広く、10mm低い(地域/仕様による)。ホイールベースは、実に60mmも延長されている。

レクサスRX450h+(プロトタイプ/ソニックイリジウム)
レクサスRX450h+(プロトタイプ/ソニックイリジウム)    宮澤佳久

まず外観では、レクサスの象徴であるスピンドルを、立体の塊で表現し「スピンドルボディ」という新たな表現へと進化させた。バッテリーEVのレクサス「RZ」と同じテーマである。

ボディ色をノーズの「L」マーク下端まで下げ、グリルにグラデーションを与えて“塊”の強さを強調。ボディとグリルの境界を融合させ、冷却機能と両立しながら、新たなアイデンティティと独自の表現に挑戦した。

サイドビューは、フード先端を上げ、バックウインドウ後端を下げることで、水平的で低重心な姿勢に。また、Aピラーの付け根を後ろに下げて、キャビンの重心がリアにあるようなスタンスを表現した。

クォーターピラーは、4代目から取り入れたフローティングピラーを踏襲しながら、より立体的になり、リアまで回り込む。

リアビューでは、横方向にぬけたシンプルな構成とすることで、力強い低重心の構えを実現。リア・コンビランプは一文字のようなシグネチャータイプを採用した。

なお、現行型に設定される3列7人乗りのロングボディ仕様は、新型RXでは採用されないようだ。

記事に関わった人々

  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。
  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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