新型「レクサスRX」発表 中核SUVを、あえてイメチェン サイズ/内装/デザインは?

公開 : 2022.06.01 09:03  更新 : 2022.07.02 13:52

プラグインハイブリッドRX450h+登場

今回、注目しておきたいパワートレインは、「RX450h+」に搭載されるプラグインハイブリッドだ。

高熱効率な2.5L直4エンジン、大容量・高出力のリチウムイオン・バッテリー(総電力量18.1kWh)に加え、モーターを前後に搭載する。

レクサスRX450h+(プロトタイプ/ソニックイリジウム)
レクサスRX450h+(プロトタイプ/ソニックイリジウム)    宮澤佳久

クラストップレベルのEV走行可能距離(数値は未発表)と十分なパワーを両立した。

4WDシステムには、モーター駆動式の「E-Four」を採用。前後トルク配分を100:0~20:80の間で制御する。

また、リチウムイオン・バッテリーを床下に配置して低重心化も図り、安定した質感のある走りを実現している。

走行モードは、「EV」「オートEV・HV」「HV」「セルフチャージ」の4つが任意で選択可能だ。

「HV」ではエンジンとモーターの併用で高い加速性能を実現。「オートEV・HV」では、先読みエコドライブ(先読みEV・HVモード切りかえ制御)により、ナビで目的地を設定することで、駆動用電池の残量や、道路の属性・特性に応じて自動的にEV走行とHV走行を切りかえてエネルギー効率の良い走りを行う。

リアを新開発 GA-Kプラットフォーム

新型レクサスRXでは、GA-K改良プラットフォームを採用。軽量化と低床化により、重心高を現行型から15mm下げている。

前述のように全長は従来同値ながら、ホイールベースを60mm延長し、トレッドを前15mm/後45mmずつ拡幅。ヨー慣性モーメントを低減させるパッケージとした。

レクサスRX450h+(プロトタイプ/ソニックイリジウム)
レクサスRX450h+(プロトタイプ/ソニックイリジウム)    宮澤佳久

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアは新規開発のマルチリンク式を採用。アッパーアームの配置・形状の工夫により、ボディサイドメンバーが室内側へ張り出すことなく、広い室内スペースを確保した。

マルチリンク式の採用に併せて、GA-Kプラットフォームのリア部分は新開発。加えて、車両加減速、操舵旋回時のサスペンションからの入力をしっかりと支える、ねじり剛性の高いリアボディの骨格配置も追求した。

また、リアサス、及びリアサスペンションメンバーの取付け部は、高い着力点剛性を確保している。

さらに、主要骨格部材の最適な材料置換に加え、フロントフェンダーのアルミ化や、Bピラーには世界初となる安全性・軽量化を両立した2GPa(ギガパスカル)級のホットスタンプ材を採用するなど、車両重量を90kgダウン。重心高の低減や操縦安定性の向上に寄与している。

記事に関わった人々

  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。
  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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