フォードF−150 詳細データテスト 驚異の動力性能 トラックらしからず快適 とにかく巨大で高価

公開 : 2023.05.27 20:25  更新 : 2023.06.09 16:33

世界一売れているピックアップのBEV仕様は、英国へ正規導入されていないものの、詳細にテストする価値ある一台。巨大で高価な左ハンドル車というデメリットはあるものの、航続距離が長く、使い勝手と動力性能は秀逸でした。

はじめに

フォードは必要性の高い電動化の進行に当たり、いくつかの大胆な決断に頼ろうとしている。たとえば、2019年にはマスタングの電動バリエーションとして、マッハEを投入。さらには、世界でもっとも売れているピックアップトラックに、ゼロエミッション版を設定した。おそらくフォードにとって、強力な商売道具になるはずだ。

F−150がもっとも知られているFシリーズの歴史は、1940年代にまで遡る。累計4000万台が生産され、そのほとんどがアメリカとカナダで販売された。英国や欧州本土で正規販売されたことはなく、当然ながらオートカーがロードテストで取り上げたこともない。

テスト車:フォードF−150ライトニング・プラチナム
テスト車:フォードF−150ライトニング・プラチナム    LUC LACEY

しかし、状況は変わりつつある。フォードはF−150を電動化する意向をアナウンスした際に、世界中の反応を探った。F−150ライトニングは、2019年にテスラがサイバートラックを初公開するより9ヶ月早く発表された。そして2022年4月、米ミシガン州ディアボーンのルージュ工場で、生産が開始された。

そして最近、サプライズな発表があった。フォードの欧州部門は今年後半に、ノルウェイでの生産を開始するというのだ。となると、英国を含む欧州市場での販売も開始されるのか、興味深いところだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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