クラシック・フェラーリの高騰は続く 250LMが新記録で落札

公開 : 2023.07.13 17:22

オークションの結果は

このフェラーリ 250LM C/N:5901、実は2月に開かれたレトロモビル・オークションに出品されていた個体である。この時は2000万ユーロまで入札があったのだが、最低落札価格に届かずに流札となっていた。そして今回、仕切り直しとして250LM1台だけのオークションが行われたのである。

事前に主催者から発表された予想落札額は1350-2000万ユーロ。パリのシャンゼリゼにあるアールキュリアル本社内ホールで、7月6日19時にオークションがスタートした。オークションが始まると電話での入札も加わって値を上げてゆき、最終的に1577万1200ユーロ(約24億7608万円)で決着がついた。これまで250LMの最高落札額は2015年に記録された1760万ドル(約22億円)だったが、最高額が塗り替えられた。

フェラーリ 250LM C/N:5901
フェラーリ 250LM C/N:5901    Alex Penfold/アールキュリアル・モーターカーズ

ここにきてクラシック・フェラーリの価格は一息ついた感があった。しかし、本当に価値のあるモデルは下がらない、ということを証明した結果といえる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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