『趣味性』と『実用性』の絶妙な均衡 ジープ・コマンダー
公開 : 2025.11.14 13:05
ジープの7人乗りSUVであるコマンダー。ミニバン並みの実用性ばかりに目が行きがちですが、ジープらしい『アドベンチャー』な趣味性も兼ね備えているようです。

もくじ
ジープの伝統が息づくカジュアルな仕立て
『ちょうどいいクルマ』。ジープ・コマンダーをドライブする度にそんな印象が強くなっている。

現代の『自家用車』の代名詞ともいえるミドルクラスのSUV。全長4770mmのボディは日本の路上では決して『小さい』とは言えないけれど、ボディの四隅やショルダーラインが斜めに削ぎ落とされていることもあって無駄に大きい感じはしない。3列シート、7人乗りというスペックからすると、むしろミニマムにまとめられている方だろう。

インテリアにもジープ特有のミニマリズムが貫かれていると思う。すっきりとした見た目のダッシュボードやセンターコンソールは丁寧にレザーでトリムされているが、それでもジープブランド特有のカジュアルな雰囲気、乗っていく場所を選ばない感じが伝わってくる。操作系も、現代車として欠かせないギミックが全て網羅されており、ドライバーの周囲にわかりやすく並べられている。

昨今のクロスオーバーSUVはセダンのオルタナティブとして街乗りに特化したモデルも増え、一方では機能的にオーバースペックと思われるようなハイエンドモデルも続々登場している。
だが、ジープは一貫して伝統的なオフロード走破性を維持しつつ、使う人の立場に立った必要にして充分な性能、そしてカジュアルなキャラクターを守り続けている。それこそ長い歴史を育んできたブランドの強みなのだと思う。

今回はコマンダーの魅力を確かめるべく、都市部からカントリーサイドへ、ショートトリップに出かけてみた。






















































































































