ベントレー・コンチネンタルGTCで挑むオトナの遊び 第2回 ザ・グレート・ブリティッシュ・ラリー

公開 : 2022.12.03 05:45

第2回 ザ・グレート・ブリティッシュ・ラリーに最新のベントレー・コンチネンタルGTC V8で参加。ラリーの様子をリポートします。

真剣で優雅なツーリング・ゲーム?

ベントレーラリーに出てみませんか? と誘われて断る人はいまい。

経験則からいえばそれは危険な競技ではなく、真剣で優雅なツーリング・ゲームなのだ。おそらく。

今回は最新モデルもOKとのことで、ベントレー・コンチネンタルGTC V8でザ・グレート・ブリティッシュ・ラリーに参加した。
今回は最新モデルもOKとのことで、ベントレー・コンチネンタルGTC V8でザ・グレート・ブリティッシュ・ラリーに参加した。    山本佳吾

ザ・グレート・ブリティッシュ・ラリー(GBラリー)は2014年に1回目が開催され、今回が2回目。

つまり好き物が寄り集まって、出来る時に集まる、そんな感じだろうか。

今回の参加車輛規則は「英国車であれば年代を問わず」このため最新のモデルも参加可能だ。

このGBラリーにベントレー・チームは最新のデモカー6台を仕立てて参加するという。そこでわれわれにはコンチネンタルGTC V8があてがわれたというわけだ。

まるで古のベントレー・ボーイズのごとし? となればかつてAUTOCAR英国編集部のスポーティングエディターだったサミー・デービスがオリジナルの「ボーイズ」だったように、AUTOCAR JAPANの関係者(?)がステアリングを握るのは理に適っている!

スタートはなんと千鳥ヶ淵の駐日英国大使館。もうすぐ建て替え工事がはじまってしまうという純英国様式のパレスで優雅にイングリッシュブレックファストをとることから2日間のラリーはスタートした。

英国大使館から富士を目指して

ラリーはレギュレーショナルラリーというスタイルで、参加者はコマ地図を渡され、そのコースを忠実に辿っていく。

途中にはタイムトライアルやPC競技(線踏み競技)が用意されており、順位がつけられていく。

初日のコースは英国大使館から道志道、山中湖を経由して富士スピードウェイホテルまで。
初日のコースは英国大使館から道志道、山中湖を経由して富士スピードウェイホテルまで。    山本佳吾

初日のコースは英国大使館から道志道、山中湖を経由して富士スピードウェイホテルまで。つまり後半は2020年のオリンピックの自転車競技のコースということになる。

AUTOCAR JAPAN班のナビゲーターはカメラマンのケーゴ山本。つまり彼はカメラとナビを交互にこなすなかなか難しい役どころである。

その点、コンチネンタルGTC V8は最適な愛機だった。

必要な時にサッと幌を開閉できる。華々しいスタートシーンはもちろんオープンで挑んだが、その後は首都高なのですぐに閉めた。われわれは何度開け閉めを繰り返しただろうか。

移ろいゆく季節と時代を感じながら……

今回のラリーで最も古い参加車輛は1926年式のベントレー3Lだった。

われわれの4L……ではなくてGTC V8と歳の差は実に96歳。100年ブランドの底力を思い知らされたのである。

さまざまな年代の英国車が参加していた。
さまざまな年代の英国車が参加していた。    山本佳吾

ご想像のように、都内から富士までは飛ばさなくても「あっと言う間」だ。

GBラリーは移ろいゆく季節に思いを馳せながら、時折他の参加者と英国車談議に花を咲かせる優雅な催しということなのである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ベントレーの人気画像