こんな相棒がいてくれたら ジープ・グランドチェロキーは気取らず付き合えるナイスガイ

公開 : 2024.02.05 15:45

街中も長距離もカバーする米国流オールラウンダー

グランドチェロキーを運転すると、操縦性の高い万能選手というところに感心する。街中で扱いやすいし、ゴルフで遠出するには楽だし、アウトドアでは頼りになる。

ここで紹介する最新モデルは先に触れた「4×e(フォーバイイー)」なるプラグインハイブリッド仕様。2.0Lの直列4気筒エンジンに、14.87kWhのバッテリーで駆動されるモーターが組み合わされている。よりスムーズな加速性に加え、ハイブリッド燃料消費率は10.4km/L(WLTCモード)のため、使い勝手がよい。

トルクの出かたは、アクセルペダルの踏み込み量とうまくマッチしていて、微妙な踏み込みに対しては絶妙な加速感が得られる。アクセルペダルに載せた右足の力をゆるめれば、すっと減速。

ドライバーの意思に忠実な加減速が、よく出来たスニーカー(これも米国が得意とするプロダクトだ)のようだと思える。ステアリングホイールを動かしたときの操舵感もナチュラルで、気持ちよい操縦感覚は、よく出来たSUVの真骨頂といえるもの。

悪路を走るのが最優先課題なら、同じブランドのジープ・ラングラーに任せておけばよいし、目的別でモデルの棲み分けがうまく出来ているのも、ジープブランドの強みなのだ。

ジープ・グランドチェロキー 公式サイトをみる
 

記事に関わった人々

  • 執筆

    小川フミオ

    1959年生まれ。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業。二玄社(にげんしゃ)で「NAVI」の編集に携わる。1999〜2001年、編集長。02年より「モーターマガジン」(モーターマガジン社)の編集長に。同年秋より「Food and Style」を謳うグルメ誌「アリガット」(IMAGICAパブリッシング)の編集長に。2004年よりフリーランス。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。
  • 編集

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なり編集部の上野太朗さんに出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。

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