メルセデス・ベンツGLC

公開 : 2016.02.09 21:55

インテリア


現行Cのクラスがデビューした際に、世の多くの人が注目し、賞賛した。これまでのものとも、ほかメーカーのものとも比べ物にならない質感だったからだ。

インテリアもGLCとも共有している。モダンなインテリアがどのようなものかを知りたければ、GLC(あるいはCクラス)を見ればいいといっていいだろう。

メルセデスはこれを ‘ダイナミック・スポーティネス’ もしくは ‘モダン・ラグジュアリー’ という言葉を用いて説明している。

ナッパ・レザーやプツプツの穴のあいた(Open-poreと書かれ、開気孔と訳される)ウッド・トリムを用いて、ハンドメイドらしい風合いをだしている。

ダッシュボードからセンター・コンソールにかけて、サーフェスは切れ目なくすべり台のように繋がる。これが ‘高級感’ を引きだすキーになっている。

室内もホイールベース延長の効果が見て取れる。後席の足元は先代比+57mm、肘周辺はフロントが+57mm、リアが+34mmとなる。

フロント・ホイールの中央からドライバーズ・シートまでの距離は40mm伸び、フロント・シートから後席までの距離も38mm伸びている。

3mmの差でさえ、圧迫感が大いに変わるといわれているのだから、これはかなりの差である。

荷室容量は550ℓ。先代に比べると100ℓ大きくなっている。シートを倒した状態だと1600ℓまで拡大することができる。

ちなみにライバルのBMW X3の荷室容量も550ℓと1600ℓ。アウディQ5は540ℓと1560ℓとなっている。どちらもかなりちかい数値だ。

開口角度も調整できる ‘EASY-PACK自動開閉テールゲート’ は標準の装備となる。

装備



1、ディストロニック・プラス
2、BASプラス
3、‘PRE-SAFE’ ブレーキ
4、リアCPA
5、アクティブ・レーン・キーピング・アシスト
6、アダプティブ・ハイビーム・アシスト・プラス

が ‘インテリジェント・ドライブ’ に含まれる主な機能である。

名前を見ただけでは内容がわかりづらい、1〜4に関してこの項ではお伝えしたいと思う。

まず1だが、77/25GHzの2種のレーダーによって先行車を認識し、速度に応じた車間距離を維持する。ステレオ・マルチ・パーパス・カメラの搭載により、カーブと先行車両を認識し、車間を維持しながらステアリング操作をアシストする機能が追加された。

そして2。簡単に言うと飛び出し検知機能付ブレーキ・アシスト装置だ。先述のカメラが先行車/前方を横切るクルマ/合流してくるクルマ/歩行者などとの衝突の危険性を検知。ドライバーにディスプレイ表示と音で警告し、急ブレーキを促す。ドライバーがブレーキを踏んでも踏力が弱い場合はブレーキ圧を増幅し急ブレーキの効果を高める。

警告にドライバーが反応しない場合に作動するのが3だ。軽いブレーキングでドライバーに警告し、衝突回避をサポート。それでもドライバーが反応しない場合、最大のブレーキ力で自動緊急ブレーキが作動する。

4はリア・バンパーのレーダーが後方を監視し、車間距離と接近速度から衝突の危険があると判断すると、ハザードを素早く点滅させて後続車のドライバーに警告するシステムだ。

ドライバーにも危険を知らせ、シート・ベルト・テンショナーを起動させる。それでも後続車が十分に減速しない際には自動的にブレーキ圧を高め、自車をロックし、玉突き衝突の回避など二次被害の軽減をサポートする。

価格を含む、ここまで触れられなかった部分は、次ページのデータ表をご覧あれ。

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