アウディTT RS ―― 国内試乗&徹底解説

公開 : 2017.07.29 06:10

■インテリア&エクステリア

コックピットはなにより上質に仕立てられている。リアル・スポーツカーにふさわしい、心地よい緊張感と機能性に満ちている。

自然に手を下ろしたところにあるシフトレバーやMMI®コントローラーを始め、すべての操作系があるべきところに配置されて、走りへの期待を高める。

最新のバーチャルコクピットにはRS専用機能が追加されている。12.3インチの液晶ディスプレイをメーターナセル内におさめたこれは、ナビの地図やオーディオなどの情報を表示するだけでなく、前後左右のGを表示するGメーターやラップタイマー機能を備えている。

前席のスポーツシートは、ドライバーの身体をしっかりとホールドする。テスト車はオプションの「エクステンデッドレザーパッケージ」が装着されている。

「ファインナッパレザーRSロゴ」と組み合わせ装備となるこれは合計210,000円と高価ではあるけれど、それに見合う、あるいはそれ以上の効果を室内に与えてくれる。

■装備

これって大バーゲン?

車両価格962万円の高級車だけあって、装備は充実している。マトリクスLEDヘッドライト、アクティブヘッドライト、前後スポイラーなどの外装はもちろん、内装面においても、シートヒーターにはじまり、MMIナビゲーション、RS3ではオプションのSスポーツシートも当然のように標準装備する。

機能面では、これまたRS3ではオプションの可変ダンピングシステム、マグネティックライドが標準になっている。

クルーズコントロール、レーンアシストを含む「アシスタントパッケージアドバンスト」、いわゆる運転支援システムは280,000円、リアル・スポーツカーぶりを印象づけた、7スポーク・ローター・デザインの20インチホイールは240,000円の効果的なオプション。

フロントのセラミックディスクブレーキも、RS3には設定のないTT RSのみのスペシャルオプションで660,000円。バング&オルフセンのサウンドシステムは130,000円のプラスとリーズナブルに思えるけれど、いかがでしょう。

リアのコンビネーションライトには、軽量で優れた省電力性能を持つOLED(有機発光ダイオード)を量産車としては初めてオプション設定したのも特筆事項である。特徴的な発光パターンに注目だ。

そうそう、オープンを標準装備するロードスターは9,780,000円で、160,000円しか高くなっていない。

これって大バーゲンでは?

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