トヨタ、3年以内に新型カローラへドロップイン燃料採用 再生可能燃料で走行する新カテゴリー『VEEF』提唱 既存の給油インフラを利用可能

公開 : 2026.10.22 07:25

欧州の地政学的リスクにも対応

この再生可能燃料はバッテリーや水素の代替として提唱されている。有機製品の廃棄残渣を用いて生産される第2世代バイオフフューエルで、例えばポルシェが生産している完全合成の「eフューエル」よりもはるかに安価に生産できる。

トヨタの試算によると、現在の水準であれば、欧州には2040年まで同地域の内燃機関車を維持するのに十分なバイオマスが存在するという。

トヨタは『Made with Europe』を掲げ、欧州企業との連携強化を進める。
トヨタは『Made with Europe』を掲げ、欧州企業との連携強化を進める。    トヨタ

「炭素排出量を可能な限り迅速かつ大幅に削減することを真剣に考えるならば、再生可能燃料は大きな役割を果たすでしょう」と、トヨタ欧州部門の最高技術責任者(CTO)である安井信一氏は述べた。

研究開発責任者のティボー・パケ氏は、バイオフューエルは従来通り使用できる『ドロップイン燃料』であるため、バッテリーEVやFCEVと比較して、車両開発への投資はほとんど必要ないと述べた。

「100%エタノールのように、別のインジェクターが必要になったり、バルブシートを保護したりする手間はかかりません」とパケ氏は付け加えた。

環境面でのメリットに加え、再生可能燃料の導入により欧州の輸入化石燃料への依存度が低下し、その結果、地政学的な出来事がドライバーに与える影響を緩和できるという。

トヨタはまた、再生可能燃料に対応した新世代ハイブリッドシステムの開発にも取り組んでおり、現行技術に比べて燃費が15%向上する見込みだ。このパワートレインは、今後3年以内に新型カローラに初搭載される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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