電気で最長133km走れる トヨタRAV4 PHEV FWD(1) 直線基調ボディで逞しい雰囲気 荷室はティグアンより狭め

公開 : 2026.10.07 18:05

電気で最長133km走れる、トヨタRAV4 PHEVをUK編集部が試乗します。直線基調の逞しい雰囲気で、耐久性の高そうな内装とゆとりの後席が特徴。モーターでも充分活発で、良好な安定性と快適性を実現しているようです。

電気だけで最長133km走れるプラグインハイブリッド

新型トヨタRAV4は、上位グレードのGRスポーツの走りが好印象。だがSUVらしい雰囲気の、ベーシックなグレードが主力といえる。英国価格は、プラグインハイブリッド(PHEV)で約4万4000ポンド(約915万円)からと、価格競争力は低くない。

実は先代のRAV4は、2025年の全世界で最も売れた量産車だった。しかし、それに気を緩めることなく、トヨタは日常性や汎用性を一層追求。先代のPHEV版は四輪駆動のみの設定だったが、より一般的な前輪駆動も選べるようになっている。

トヨタRAV4 プラグインハイブリッド FWD エクセル(英国仕様)
トヨタRAV4 プラグインハイブリッド FWD エクセル(英国仕様)

駆動用バッテリーは、20.0kWhへ大容量化。前輪駆動でエントリーグレードのアイコンなら、エンジンを回さず電気だけで最長133km走れると主張される。上位グレードのエクセルでも125kmと、先代から大幅に距離を伸ばした。

英国で直接的に競合するのは、フォルクスワーゲン・ティグアンのeハイブリッド。電気だけで約112km走れることが強みになってきたが、それを凌駕する。

直線基調ボディに高めの最低地上高で逞しい雰囲気

プラットフォームはTNGA-Kで、全長4600mm、全幅1860mm、全高1680mmとボディサイズは先代とほぼ同じ。だが、駆動用バッテリーの搭載位置を荷室下からフロア下へ移し、荷室空間を拡大しつつ、低重心化と高剛性化が図られた。

エンジンは、自然吸気の2.5L 4気筒。駆動用モーターが統合された、e-CVTが組み合わされる。ちなみに英国では、販売数を理由に通常のハイブリッドは終売となった。

トヨタRAV4 プラグインハイブリッド FWD エクセル(英国仕様)
トヨタRAV4 プラグインハイブリッド FWD エクセル(英国仕様)

スタイリングは、今どきのトヨタ流。六角形メッシュのフロントグリルを獲得し、全体的に直線基調で、高めの最低地上高と相まって逞しい雰囲気が醸し出されている。新しいランドクルーザー 250と、イメージが重なるようにも思う。

ホイールは18インチが標準だが、デザイン・グレードでは20インチへ拡大し、ツートーン塗装も選べるように。トップグレードのGRスポーツでは、1本当たり2kgも軽い20インチ・ホイールに、専用のサスペンションとフロントグリル、シートなどを得る。

日々の酷使にも充分耐えそうな内装

新型RAV4で狙われた日常的な乗りやすさは、キャビンのデザインにも表れている。見た目に突飛なところはなく、造形的な特徴は薄いように映るが、全体的な作りはいかにも堅牢そう。使い勝手も良さそうだ。

ダッシュボードやドアパネル、センターコンソールなどは硬い樹脂製のままで、高級感は高くない。アームレスト・リッドなど、部分的に華奢な部品もゼロではないが、子供や大型犬、沢山の荷物などと一緒に日々酷使しても充分に耐えるだろう。

トヨタRAV4 プラグインハイブリッド FWD エクセル(英国仕様)
トヨタRAV4 プラグインハイブリッド FWD エクセル(英国仕様)

タッチモニターは12.9インチ。トヨタの最新システムがインストールされ、反応は素早く、メニュー構造は理解しやすく、概ね扱いやすい。運転支援システムは、停止時ならタッチモニターでオフにできるが、ドライバー監視機能は過剰気味に反応していた。

ドアミラーの角度調整やドライブモードの選択は、物理スイッチで。エアコンの操作にも、独立して用意されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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