第6回 AHA筑波サーキットラン&フレンチミーティング

2015.06.21

text & photo:Daisuke Ebisu (戎 大介)

 
6月21日の日曜日にAHA筑波サーキットラン&フレンチミーティングが、今年もまた筑波サーキットコース1000で開催された。

AHAとはオートポワルージュ、原工房、オートプロを中心とした首都圏のフランス車系スペシャルショップによって運営されているサーキット・イベント。中でも筑波サーキットラン&フレンチミーティングは、サーキット派のフランス車乗りにとっては初夏の定番イベントとして人気が高く、今回は6回目の開催となった。

前日までの予報では雨が心配されたが、当日は朝から薄曇りで持ちこたえ、かえって過ごしやすい1日となった。走行枠は15台ずつの走行会と「プジョー東京208」、「プジョー・シトロエン」、「ルノー」、「AHAカップ」のタイム・トライアル形式に分けられ、107台もの車両がエントリーした。また、当日エントリー可能のパレードランも設定されており、こちらは定員乗車でサーキットを体験できるので、一般来場者も多数参加していた。

フランス車以外にもイタリア車から日本車までが参加できる走行会には様々な車種がエントリーしており、ホンダ・ビートなどの軽自動車からRX-7BMW M3、ポルシェ911などのスポーツカー、変わったところではピックアップ・トラックである三菱フォルテといった珍しいモデルまで、実にバラエティに富んでいた。

競技形式の走行枠では今回から新たに「プジョー東京208タイムトライアル」が登場。往年の名ホットハッチ、205の再来ともいえる208によるワンメイクレースで、その血統を感じさせるパフォーマンスを披露した。

また今回もレーシングドライバーの番場 琢選手が来場し、同乗走行によるドライビング指南やセッティングなどに関する相談まで、走りを磨きたいエントラントの希望に応えていた。そしてAHAがただの走行会イベントと異なるのが、「すべての来場者を手ぶらでは帰さない」というサービス精神。抽選会やじゃんけん大会、協賛各社によるサービスなど、誰もが何らかの恩恵にあずかることができるのが嬉しいところだ。心身共に満ち足りて帰ることができるサーキット・イベント、そんなところがこのAHAの人気の理由のひとつなのかも、と感じた。

  • 早朝の少し薄暗い中、ゲートオープンと共に続々とやってくるフランス車たち。

  • 本部テント前には朝7時から受付にやってくるエントラントが集まってきた。

  • 左から原工房の原さん、番場 琢選手、オートプロの松島さん。

  • 誘導やスタッフへの指示に会場内を飛び回っておられたオートポワルージュの大竹さん。

  • 今回は本部前に設営されたステージカーを舞台に開会式が行われた。

  • 開会宣言の後、恒例となる番場選手によるブリーフィングが行われた。

  • 前回のAHAカップ覇者、神谷選手からカップの返還が。今年は誰の手に?

  • 欲しい賞品の抽選箱にチケット半券を入れて参加する豪華抽選会も受け付け開始。

  • シトロエンC4ピカソや208GTiなどの新型車や、ビルシュタインのデモカーが展示。

  • 協賛各社のテントではAHA限定のセールやと特別サービスの提供などが行われた。

  • 阿部商会ブースではTEXAエアコンシステムクリーニングの特価での施工申し込みを受け付けていた。

  • ノンポリマー、100%エステルオイルでフランス車ユーザーの支持も高いアッシュオイルのブース。

  • レースにも対応した高性能オイルとケミカルを展示していたNUTECのブース。

  • 人気ケミカル「バリアスコート」によるヘルメットのコーティングを無料にて実施していたワコーズのブース。

  • モチュールのブースではTシャツの他、オートグリムのカーケア製品を会場だけの特別価格で販売。

  • フランスのオイルブランド、ユニルオパールは、シトロエン用のハイドロ油や旧車用の鉱物油も充実。

  • プジョー・シトロエン東京ブースではミニカーやグッズ類などのオフィシャルアイテムを販売。

  • ペースカーは原工房のプジョー307CC。なかなかの快音を轟かせて走っていた。

  • 設置性の自由度が高いウェアラブルカメラ、パナソニックHX-A500は今回も人気だった。

  • 走行会カテゴリーではフランス車以外の参加も多いのがAHAの特徴だ。

  • フランスの3ブランドはもちろん、ドイツ車、イタリア車、日本車も走っている。

  • 206WRC vs パルサーVZ-Rという、ラリーファンなら妄想がかき立てられる一幕も。

  • アグレッシブな走りが印象的なシトロエンAX。コーナーでの3輪走行ではダントツの滞空時間(?)だった。

  • 今やサーキットのフランス車として確固たる地位を築いた感のある最新のルノースポールたち。

  • 稀少なサンクターボ2も最新モデルに負けじと快走を見せていた。

  • コンディション抜群のアウトビアンキA112はクルマを傷めないように労いながら走ったという。

  • バハ仕様を思わせるモデファイのピックアップ、三菱フォルテも。エンジンは2.6リッター直4!

  • 今回から設立されたプジョー東京208タイムトライアル。208GTiカップも間近か?

  • 208GTiに迫る! ように見えるのは1.2直3のエントリーモデル、エンヴィ。

  • プジョー・シトロエンタイムトライアルは新旧のPSAグループ車によるカテゴリーだ。

  • ルノー・タイムトライアル・クラスもメガーヌR.S.をはじめに活気あるカテゴリーである。

  • AHAのトップカテゴリー、AHAカップ。手練れのフランス車遣いがしのぎを削る熱いクラスだ。

  • 軽量でパワフルな106が強いカテゴリーだが、2台のルノーはその牙城を崩せるか?

  • 昼休みの抽選会では、スナック菓子から工具、テーマパーク入場券までさまざまな豪華賞品が振る舞われた。

  • ペースカー誘導によるパレードラン。定員乗車でサーキットを体験できる。

  • パレードランの速度域だが、盛大にロールしている2台のクラシックシトロエン。

  • 午後からのプジョー東京208タイムトライアル決勝。初代の勝者は?

  • 栄えある初勝利は黒い208GTi、ゼッケン62番の谷口選手がその手にした。

  • 同乗走行によるドライビング指南から、ファンとのふれあいまで、今回も番場選手は会場のあちこちで引っ張りだこであった。

  • グリッドスタートで行われたAHAカップ決勝。番場選手もプジョー206で飛び入り参加した。

  • トップの神谷選手を猛追する吉田選手。106同士のバトルが繰り広げられた。

  • 各所で見られた近接のポジション争い。迫力あるレースが展開された。

  • AHAカップを制したのはディフェンディングチャンプ、ゼッケン106番の吉田選手だった。

  • 最後の最後に駆動系トラブルに見舞われたのは、ゼッケン107番の別役選手。

  • 見事にねじ切れている106のドラシャ。LSDのおかげでパドックまで帰って来られたとか。

  • 全走行枠終了後に行われた表彰式では、各カテゴリーごとにカップと記念品が手渡された。

  • さらにシャンパンファイトならぬ「タンサンファイト」が! もちろんノンアルコールだ。

  • 最後は全員参加のじゃんけん大会で盛り上がりは最高潮に。サービス満点のAHAなのだ。

関連テーマ

おすすめ記事