フィアット126、X1/9、ランチア・イプシロン!三者三様の『ちょっと古いイタリア車』がある人生【チッタ・ミラマーレ2025】

公開 : 2025.06.07 12:05

去る3月23日に実施された『チッタ・ミラマーレ2025』には、さまざまなオーナーが参加しました。ここでは、高桑秀典が取材してきたイタリア車に乗る3名をご紹介します。

3台のスバルサンバー・ディアスが活躍

去る3月23日に実施された『チッタ・ミラマーレ2025』には、さまざまなオーナーが参加した。ここでは、取材してきたイタリア車に乗る3名をご紹介しよう。

2000年式フィアット126で愛娘とイベントを楽しんだ林さんは41歳で、子どもを授かる前に左ハンドル&MT(マニュアルトランスミッション)の126を購入した。

2000年式フィアット126で愛娘とイベントを楽しんだ林さん。
2000年式フィアット126で愛娘とイベントを楽しんだ林さん。    高桑秀典

「いまもサンバー・ディアスで通勤していますが、ずっとスバルでした。インプレッサレガシィフォレスターに乗っていたこともあります。全車MTです」

林さんの足グルマとして活躍してきたMTのサンバー・ディアスは3台あり、20代前半の時が1台目(クラシック)、30歳前後ぐらいの時に乗っていた空冷ビートル(ドイツ最終モノの1978年式グローリー)の相棒が2台目、上のお子さん(今年の7月で4歳)が生まれる時に買ったのが現在の3台目ということになる。

20代後半にはナンバーなし&サーキット走行用のルノートゥインゴ(1型の後期)を弟と共同で購入して、コロナ禍まで所有していたこともあるそうだ。

パンダ4×4ツインエアから126に乗り換え

「2台目のサンバー・ディアスの走行距離が10万kmを超えたので、どうしようかな? と思っていた時に3代目フィアット・パンダがデビューしたので、スキーに行く時にも使える4×4ツインエアを買いました」

3代目パンダから126に乗りかえたのは5年ぐらい前のことで、娘さんが生まれたので左ハンドル&MTのフィアット500ツインエアを増車した。

林さんはMTのクルマしか購入したことがないという車歴を継続中。
林さんはMTのクルマしか購入したことがないという車歴を継続中。    高桑秀典

林さんは当時126、500ツインエア、サンバー・ディアスの3台体制でイケると思ったが、奥さまからの提案で、下のお子さん(今年の5月で2歳)を妊娠中に、左ハンドル&MTのシトロエンベルランゴを探すことになったのだという。

その結果500ツインエアとの入れかえでやってきたベルランゴはバン顔のガソリンエンジン仕様で、コロナ禍のときに日本に上陸。所有して3年なので、今年が初車検となる。

現在は126、ベルランゴ、サンバー・ディアスの3台体制で、MTのクルマしか購入したことがないという車歴を継続中だ。

イプシロンは500Cよりも燃費がいい

「見かける機会が少なくなったイプシロンの売り物を探していたら発見できたのですが、ショップに連絡してみたらタッチの差で売れてしまいました。でも、MTだったので購入した女性が上手く乗れず、戻ってきたので昨夏に私が買いました」

オーナーのおかひこさんは63歳で、愛車は1992年式のランチア・イプシロン1.2MT後期型。購入時の走行距離は10万6000kmだった。ちなみに中古捜索時、名古屋に10万km、横浜に15万kmの売り物があり、両方とも紺色だったらしい。

おかひこさんと1992年式ランチア・イプシロン1.2MT。
おかひこさんと1992年式ランチア・イプシロン1.2MT。    高桑秀典

「2022年ぐらいに4気筒で左ハンドル、MTのフィアット500Cを買いました。もうすぐ車検です。イプシロンはリッターあたり18km前後をマークできるので、500Cよりも燃費がいいですね」

現行のスズキジムニー(こちらもMT)がデビューしてから2年後ぐらいに購入し、現在はスバル・サンバーを探しているそうだ。

「2WDのMTを狙っているので、なかなか見つけることができませんね」

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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