2015年9月 自動車販売台数ランキング

2015.10.07

新車販売は9カ月連続での前年割れ。軽自動車が2桁減と大きく落ち込む

日銀短観における大企業製造業の景気判断が3期ぶりに悪化した日本の景況。その傾向は、国産車の新車販売にも数字となって表れた。自動車業界団体がまとめた2015年9月の全体での国内新車販売は、前年同月比7.6%減の47万9367台と9カ月連続での前年割れを記録。カテゴリー別では、登録車が同3.0%減の30万5802台と2カ月ぶりにマイナスに転じ、一方の軽自動車は同14.7%減の17万3565台と9カ月連続での前年割れとなった。市場の動向について業界団体の関係者は「軽自動車は増税による影響をなかなか脱し切れず、新型車も期待したほどは売れていない。クルマに対する市場の消費意欲は依然として低く、登録車の販売も伸び悩んでいる」と指摘。今後については、「富裕層に向けたモデルは底堅いが、一般消費者向けのクルマは回復の兆しが見られない。こうした傾向は、今後も続きそう。フォルクスワーゲンの排出ガス規制不正問題がどれくらい日本の市場に影響するかも、注視しなければならないポイントとなる」と分析した。

車名別ランキングでは、トヨタアクアが前年同月比9.4%減ながら1万8345台の販売を記録して6カ月連続でのトップに輝く。続く第2位には、前月と同ランクでホンダN-BOXが位置。第3位には1ランクアップを果たした日産デイズが入った。トップ10を一覧すると、登録車は5車種で残り5車種が軽自動車。この比率になるのは2カ月ぶりである。また、トップ10の内で販売台数が前年実績を上回ったのはわずか3車種にとどまった。

話題の新型車の成績も見ておこう。7月にフルモデルチェンジを実施したトヨタ・シエンタは同729.2%の大幅増を達成して第5位に、4月にマイナーチェンジを行ったトヨタ・カローラは同6.7%増を記録して第7位にランクイン。世界観が異なる3つのバリエーションを設定した新型軽自動車のダイハツ・キャストは、月販目標の5000台を超える6968台のセールスを達成して第18位に入った。ハイブリッド仕様の販売が好調な日産エクストレイルは同58.0%増で第19位に、新型に移行したマツダデミオは同65.0%増で第20位に、同じく新型に切り替わったホンダ・ステップワゴンは同57.3%増で第26位に位置する。また、8月下旬に全面改良したスズキソリオは同63.5%増、7月にハイブリッド仕様を追加したスバルインプレッサは同10.3%増を成し遂げた。

2015年9月 車名別乗用車販売台数ランキング (日本自動車販売協会連合会発表)

メーカー モデル 台数
1 トヨタ アクア 18,345
2 トヨタ シエンタ 11,277
3 トヨタ カローラ 9,872
4 トヨタ プリウス 9,468
5 日産 ノート 9,015
6 ホンダ フィット 8,546
7 トヨタ ヴォクシー 8,116
8 日産 エクストレイル 6,944
9 マツダ デミオ 6,674
10 トヨタ ヴィッツ 6,451
11 ホンダ ヴェゼル 6,311
12 ホンダ シャトル 6,273
13 日産 セレナ 6,133
14 トヨタ ハリアー 5,988
15 ホンダ ステップワゴン 5,732
16 トヨタ ノア 4,974
17 トヨタ エスクァイア 4,731
18 スズキ ソリオ 4,669
19 トヨタ ヴェルファイア 4,650
20 トヨタ アルファード 4,521
21 スバル インプレッサ 3,982
22 ホンダ フリード 3,919
23 トヨタ パッソ 3,832
24 スバル レヴォーグ 3,725
25 マツダ アクセラ 3,096
26 マツダ CX-3 2,984
27 トヨタ クラウン 2,956
28 マツダ CX-5 2,732
29 トヨタ ランドクルーザーW 2,722
30 トヨタ スペイド 2,400

VWの日本販売は9.1%減。不正問題の本格的な影響は来月以降か!?

駆け込み需要の反動減からの回復軌道に乗っていた輸入車の新車販売は、フォルクスワーゲンの排出ガス規制不正問題によって逆風が吹きはじめた。外国メーカー車の新規登録台数は前年同月比1.6%減の3万2296台と、6カ月ぶりに減少に転じる。日本メーカー車含でも同1.8%減の3万6258台にとどまった。市場の動きについてJAIA関係者は、「フォルクスワーゲンの不正問題が明るみになったのは9月18日ごろなので、9月全体での販売成績における影響は限定的。ただし、今後のフォルクスワーゲンの対応策次第では不正問題の波及、とくに他ブランドのディーゼルエンジン車への影響が拡大するおそれもあるので、動向には注意が必要」と解説した。

外国メーカーのブランド別成績では、Cクラスをはじめとする新型車の販売が堅調なメルセデス・ベンツが同0.3%増の8032台の新規登録台数を記録して7カ月連続での首位につく。続く第2位には、不正問題の影響で同9.1%減(5988台)のマイナスに転じたフォルクスワーゲンが位置。第3位には同2.5%減(5317台)のBMWが、第4位にはVWグループながら同1.3%増(3628台)を記録したアウディが入った。独トップ4以外では、BMWミニが同5.3%増、ジープが同25.3%増、ルノーが同7.8%増、フォードが同5.2%増の好セールスを記録。また、ポルシェが同13.7%増、ジャガーが同58.1%増、フェラーリが同14.0%増、ランボルギーニが同100.0%増と、プレミアムブランドの健闘ぶりが光った。

2015年9月 車名別輸入車新規登録台数 (日本自動車輸入組合発表)

メーカー 9月 2015年累計
1 Mercedes-Benz 8,032 49,666
2 VW 5,989 44,193
3 BMW 5,317 34,040
4 Audi 3,628 23,617
5 Nissan 1,932 17,145
6 BMW MINI 2,021 15,119
7 Toyota 1,290 10,999
8 Volvo 1,523 9,913
9 Jeep 957 5,513
10 Porsche 689 4,880
11 Peugeot 665 4,381
12 Fiat 725 4,284
13 Renault 417 3,969
14 Ford 520 3,699
15 Mitsubishi 417 3,690
16 Land Rover 272 2,313
17 Alfa Romeo 273 1,940
18 Citroen 255 1,522
19 Suzuki 318 1,141
20 ABARTH 157 1,113
21 Maserati 129 999
22 Jaguar 196 917
23 Cadillac 101 683
24 DS 86 676
25 Chevrolet 58 624
26 Ferrari 49 610
27 Chrysler 6 371
28 Lamborghini 22 285
29 Bentley 32 261
30 Lotus 18 226
31 Dodge 21 220
32 BMW Alpina 14 207
33 smart 6 135
34 Aston Martin 18 128
35 Rolls Royce 16 124
36 Mclaren 7 59
37 Hyundai 12 47
38 GMC 5 42
39 Scania 4 30
40 Rover 2 29
41 Honda 5 26
42 Lancia 1 18
43 Hummer 0 15
44 Pontiac 2 14
45 Morgan 0 11
46 Autobianchi 2 7
47 Buick 1 6
48 MG 0 6
49 Unimog 1 6
50 Saab 0 4
51 Detomaso 1 3
52 Opel 1 3
53 Bugatti 0 2
54 PROTON 0 2
55 Kia 0 1
56 Maybach 1 1
57 RUF 0 1
58 DAEWOO
59 Mini
60 Saturn
合計 Others 44 299
文・大貫直次郎

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