MG GS 1.5TデラックスAWD

公開 : 2015.10.22 23:40　　更新 : 2017.05.29 18:07

後席はトランスミッション・トンネルがないおかげで3人が余裕をもって座れる。足元、頭上ともにゆとりがある。

シートを折りたためばフラットな空間が出現するが、こちらもコストカットを目的とした安っぽい素材が気になる。トランク容量はMGいわく、キャシュカイよりも50ℓ大きくなっているのだそうだ。

トランスミッションは6速マニュアルと7速の乾式デュアル・クラッチ・オートマティックの2種から選べる。テスト車には後者が組み合わされており、変速は実にシームレスであった。

パドル・シフトは2.0Tのみの組み合わせとなりが、マニュアル操作をしたければ、ギア・レバーから可能である。

車格に対するパワーは十分であるが、燃料消費率は想像ほど優れていない。ステアリングは軽すぎ、ブレーキ・ペダルの動作幅も小さすぎる。またブレーキ・ペダルは軽い力にもシビアに反応するため、テスト中に必要以上に制動力を与えてしまうことが少なくなかった。

サスペンションも煮詰め不足だと感じる。キャビンには衝撃が伝わりやすく、ダンパーのセッティングもヨーロッパの道路事情とマッチしていない。

■「買い」か?

もし成功したいのであれば、英国に輸入する前にたくさんの改善をする必要がある。

インテリアはもちろんのこと、その他の部分もヨーロッパのコンディションに合わせた設定がなされないかぎり、いい結果は得られないだろう。

(AUTOCAR)