馴染めなかったターボラグ 物議を醸したエンジン 30選(後編) 不評だったダウンサイズ、空冷から水冷への大転換も
公開 : 2026.10.09 12:05
優れた性能を発揮するエンジンでも、何らかの弱点があったり登場時期が早すぎたりと、さまざまな理由から議論の的になることがあります。今回は古今東西、物議を醸した自動車用エンジンを30台紹介します。
もくじ
ーポルシェ718水平対向4気筒
ーポルシェの水冷水平対向6気筒
ールノー・ビヤンクール
ーローバーKシリーズ
ーサーブBターボ
ースバルEK
ートライアンフ1500
ートライアンフV8
ーTVRスピード・シックス
ーフォルクスワーゲンEA189
ポルシェ718水平対向4気筒
2016年まで、ポルシェ・ボクスター/ケイマンはすべて水平対向6気筒エンジンを搭載していた。718として知られる現行世代(現在は生産終了)では、2.0Lおよび2.5Lのターボチャージャー付き水平対向4気筒エンジンに置き換えられたが、これに対して一部から批判の声が上がった。
2020年には4.0L水平対向6気筒エンジンがラインナップに加わったが、最上位グレードを除くすべてのモデルでは、依然として水平対向4気筒エンジンが選択可能だった。

ポルシェの水冷水平対向6気筒
1997年に911が新世代(996型)へと移行した際、伝統を重んじる愛好家たちが不満を抱く要素は山ほどあった。従来の911と比べ、シルエットは似ていたものの細部は一変し、ヘッドライトユニットは極めて異色のデザインで、皮肉を込めて「目玉焼き」と呼ばれるほどだった。そして、エンジンに関する問題もあった。
初代モデルの登場から30年以上を経て、ポルシェはついに空冷ではなく、水冷式の水平対向6気筒エンジンを採用した。空冷式は、この頃にはテールフィンや手回しスターターと同じくらいヒストリックなものとなっていたが、それでも廃止されたことに対する不満の声は絶えなかった。AUTOCAR英国編集部は、「ポルシェ愛好家たちは目を背けている」と指摘した。なぜなら、「996は、ポルシェがこれまで掲げてきたすべての理念への裏切りを象徴している、と彼らは自分に言い聞かせているからだ」。

ルノー・ビヤンクール
ビヤンクールエンジンは、ルノーの戦後初の乗用車のために開発された。フランスでは4CV、英国では760(後に750)として知られているモデルだ。十分に優れたエンジンだが、1962年にはより近代的で高出力のクレオン・フォンテエンジンが導入された。しかし、ビヤンクールはルノー4に引き続き搭載され、1968年に発売されたルノー6にも継承された。
すると、すぐに物議を醸した。旧型エンジンは新型車には非力で、1960年代後半の安価なフランス車という基準においても遅すぎたのだ。ルノーは自らの過ちに気づき、1970年にラインナップにクレオン・フォンテを追加したが、パワーを必要としない顧客向けには引き続きビヤンクールも提供され続けた。

ローバーKシリーズ
Kシリーズは1989年にローバー200で初登場し、その後、多くのローバー車やMG車に加え、ロータス(写真はエリーゼS1)やケータハムなどにも採用された。その軽さは印象的で、非常に高い出力を引き出すようチューニングすることもできた。
ヘッドガスケットの破損を起こしやすい傾向があるため評判はやや傷ついているが、必ずしもガスケット自体に問題があるわけではない。シリンダーヘッドボルトがエンジン内部深くまで伸びているため、ガスケットにアクセスするには通常よりも大規模な分解が必要となり、交換は容易ではない。


































