2026年欧州版 充電1分あたりの航続距離が最も長いEV 10選(前編) アウディ最新モデルからBMW「ノイエクラッセ」まで

公開 : 2026.10.27 11:45

最新のEVは、短い充電時間でどれほどの距離を走ることができるのか。AUTOCAR英国編集部はWLTP航続距離と充電出力から「1分あたりで追加できる航続距離」を算出し、トップ10をランキング形式でまとめました。

1分の急速充電でどれだけ走れる?

充電時間の長さは、EVを選ばない理由としてよく挙げられる。しかし、バッテリー、冷却システム、インバーターなどの技術の進歩により、充電にかかる時間はますます短くなっている。現在、一部のEVには、従来の電圧の2倍にあたる800Vの電気系統が搭載されている。

これは重要な進歩だ。高電圧は、電流(アンペア)を上げた場合に生じる発熱を抑えつつ、より大きな電力供給(そしてはるかに速い充電)を実現できる。そして、高電圧の技術はますます低コストになりつつある。

カタログ値を基に「充電1分あたりで追加できる航続距離」が長いEVを10台紹介する。
カタログ値を基に「充電1分あたりで追加できる航続距離」が長いEVを10台紹介する。

しかし、EVはどれも同じというわけではない。最大充電速度を維持できる時間がモデルによって異なるほか、電費(エネルギー消費効率)によって、1分間の充電で回復できる航続距離も左右される。AUTOCAR英国編集部は、ここが最も重要な指標だと捉えている。

今回、公平な比較を行うため、メーカーの公式データに基づき、10~80%の充電にかかる平均充電速度(1分あたりの航続距離増加量)を算出した。この指標をベースに、英国で販売されている充電速度が最も速いEVトップ10を紹介する。

10. アウディA6 eトロン・パフォーマンス・スポーツ(25.1km/分)

A6 eトロンは、A6の歴代初の完全EVであり、アウディ史上最も空力性能に優れたモデルでもある。フォルクスワーゲン・グループの「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」アーキテクチャーを採用し、これにより800Vの高電圧システムが標準装備となっている。ただし、最大充電速度270kWを達成できるのは大容量の100kWhバッテリーのみだ。83kWhバッテリーでは215kWが限界である。

WLTP航続距離:約755km
充電時間(10~80%):21分
追加航続距離:約528km
英国価格:6万8860ポンド(約1435万円)

10. アウディA6 eトロン・パフォーマンス・スポーツ(25.1km/分)
10. アウディA6 eトロン・パフォーマンス・スポーツ(25.1km/分)

9. MG IM6 100ロングレンジ(25.7km/分)

MGの上級電動SUVであるIM6は、英国で最も売れているEV、テスラ・モデルYをターゲットにしており、800Vシステムを重要な差別化要素としている。全グレードに共通の100kWhバッテリーを搭載し、10~80%まで17分で充電できるが、ロングレンジ仕様はモーターを1基のみ搭載している。そのため電費がよく、フル充電時の航続距離は四輪駆動モデルより120km長い。

WLTP航続距離:約624km
充電時間:17分
追加航続距離:約438km
英国価格:4万8495ポンド(約1010万円)

9. MG IM6 100ロングレンジ(25.7km/分)
9. MG IM6 100ロングレンジ(25.7km/分)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の英国の自動車雑誌『AUTOCAR』(1895年創刊)。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

2026年欧州版 充電1分あたりの航続距離が最も長いEV 10選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法