自分の手足のように操れる楽しさ! 38年前に1962年『MGミジェット・マーク1』を購入 魅力は戦前車からの繋がりを感じる血筋

公開 : 2026.11.03 17:05

10月24日に、MGカー・クラブ・ジャパン・センターが主催する2年に一度のイベント、『MGデイ・イン軽井沢2026』が開催。現会長の戸田篤さんに、愛車である『ミジェット・マーク1』の魅力を内田俊一が訊きました。

1963年に設立された由緒あるクラブ

今回で34回目となる2年に一度のイベント、『MGデイ・イン軽井沢』が10月24日に開催された。主催者である『MGカー・クラブ・ジャパン・センター』は、1963年10月24日に設立と長い歴史を誇り、英国本部のMGカー・クラブの承認を受けた由緒あるクラブだ。

開催日はあいにくの雨だったが、60台以上のMGが、芝生が広がるホテル鹿島ノ森の中庭に整列。ミジェットやMGBが過半数を占める中で、戦前のK3マグネットやJ2などが6台、ADO16という開発名でお馴染みの1100やマグネットなど、なかなか見られないスポーツサルーンも参加。さらに最近はなかなか見かけなくなったメトロも登場し、MGの世界に彩りを添えていた。

戸田篤さんの愛車、38年前に購入した1962年の『MGミジェット・マーク1』。
戸田篤さんの愛車、38年前に購入した1962年の『MGミジェット・マーク1』。    内田俊一

この光景は34回を経ても変わらないものだ。以前は軽井沢プリンスホテルや松田コレクションなどで開催されてきたが、1990年の12回目からは現在と同じホテル鹿島ノ森に会場を移している。

現会長の戸田篤さんは、会を長く続けられる要因のひとつに『人』があると語る。特に中心となるメンバーが10年くらいで代替わりし、再び約10年続くというサイクルを繰り返してきたそう。

つまり、その仲間何人かで手分けをして積極的にクラブ運営に関与し、それぞれが意見を出しながら、より良い活動を目指して行動していることから、会員からの信任も厚く、長く続けられているのだろう。

レストアが完成したミジェット

戸田さんの愛車は、38年前に購入した1962年の『MGミジェット・マーク1』だ。

実はその前にも同じミジェットのマーク2に乗っていたが、サーキットでエンジンを壊してしまい、当時から欲しかったマーク1購入に踏み切った。それが今もお乗りのマーク1だ。

コロナ禍で時間に余裕ができ、徹底的にレストアしようと知人の工場に預けた。
コロナ禍で時間に余裕ができ、徹底的にレストアしようと知人の工場に預けた。    内田俊一

そのクルマはしばらくガレージで寝ていたこともあり、塗装を全部はがして、足まわり等もバラバラにして組み直した。その仕上がりは素晴らしく、MGデイで行われるコンクールのミジェット部門で1等賞を獲得するほどだった。

ところがその翌年、走行中にキングピンが外れ、竹やぶに突っ込んでしまうというハプニングに遭遇。そこでレーシング仕様にすると一念発起し、レーシングスクリーンを入れてサーキットで遊ぶようになった。

そこから15年たった頃、今度はサーキットでエンジンを壊してしまい、仕事が多忙になったこともあり、10年間ほど眠りにつくこととなった。

その後、コロナ禍で時間に余裕ができたこともあり、徹底的にレストアしようと知人の工場に預けることになった。ご自身でも様々なメンテナンスはするが、今回は「自分でやって中途半端にならないよう、全部プロの人に任せました」という。

ちなみに戸田さんは1967年のミニ・クーパーS 1300 マーク1も所有しており、こちらもしばらく寝ていたのだが、ミジェットのレストアがきっかけになり、こちらも手を付け、今は快調に走るまでに仕上がっている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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