F1グランプリ第16戦 アメリカGP ーー ハミルトン、3度目の王者に

公開 : 2015.10.26 22:40  更新 : 2017.06.01 01:42

メキシコを襲ったカテゴリー5の大型ハリケーンの影響で、予選が決勝と同じ日の午前空に行われるという波乱のウエット・セッション・レースとなった。午後2時から行われた決勝も、雨はやんだものの路面状態は完全ウェットという状態からのスタート。

予選では、ロズベルグ、ハミルトンというメルセデスの1-2だったが、オープニング・ラップでハミルトンがロズベルグをかわしてトップに立つ。一方、ロズベルグはこの争いで接触をしてしまい、5番手まで順位を落とす。これで、2番手、3番手には予選で第2列目を獲得したクビアトとリカルドというレッドブル・コンビがこれに続いた。

5周目にバーチャル・セーフティ・カーが入り3周ほど周回。そして8周目の再スタート直後、ロズベルグが3位、2位とステップアップ。これでメルセデスの1-2体制が作られた。

いままでのレースのように、このままメルセデスの1-2とはいかなかった。リカルドが13周目にロズベルグをパスし、更には15周目にハミルトンをかわしてトップにたった。

しかし、路面がドライになってきたこともあって、メルセデスが巻き返す。22周目にロズベルグが2台のレッドブルをかわしてトップに。そして26周目にはハミルトンがリカルドをかわして2番手に。これで、いつものメルセデス1-2となった。

この後、27周目と43周目にセーフティカーが入り、レースは混乱をきわめたが、2度目のペースカーがコースから姿を消した時点で、ロズベルグ、ハミルトン、ベッテルというオーダーとなった。

46周目のレース再開後、このままレースが終わるかと見られたが、あと7周となった49周面にロズベルグが痛恨のスピン。これで2番手に後退。そして、ハミルトン、ロズベルグというカタチでのメルセデス1-2となった。

4位にはフェルスタッペン、5位にはペレス、6位にはサインツ、そして7位にマクラーレンのバトンが入賞。しかし、レース後、サインツにプラス5秒のペナルティが課せられたために、バトンは繰り上げ6位にとなった。

ハミルトンは今季10勝目、歴代4位タイの3回めのワールド・チャンピオンに輝いた。



第16戦 アメリカGP結果

1 L.ハミルトン メルセデス-AMG
2 N.ロズベルグ メルセデス-AMG
3 S.ベッテル フェラーリ
4 M.フェルスタッペン トロ・ロッソ
5 S.ペレス フォース・インディア
6 J.バトン マクラーレン
7 C.サインツ トロ・ロッソ
8 P.マルドナド ロータス
9 F.ナッセ ザウバー
10 D.リカルド レッドブル

ポイント・ランキング

1 L.ハミルトン 327
2 S.ベッテル 251
3 N.ロズベルグ 247
4 K.ライコネン 123
5 V.ボッタス 111
6 F.マッサ 109

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