2016年1月 自動車販売台数ランキング

2016.02.05

1月の新車販売は13カ月連続での前年割れ。軽自動車は前年比2桁減が続く

2016年に入っても、日本の新車セールスはなかなか上向いてこない。自動車業界団体がまとめた2016年1月の全体での国内新車販売は、前年同月比4.6%減の38万2872台と13カ月連続でのマイナスを記録。カテゴリー別では、登録車が同0.2%増の23万7661台とかろうじて4カ月連続でのプラスを達成したものの、軽自動車は同11.6%減の14万5211台と13カ月連続での前年割れとなった。市場動向に関して業界団体の関係者は「新型に切り替わったプリウスの販売が本格的に始まり、登録車はどうにかプラスを維持したものの、消費税増税後の反動減からは依然として脱し切れていない。軽自動車は4月の増税の影響が長引いて、前年を大きく下回ってしまった」と解説。今後の展開については、「1月に発生した愛知製鋼の事故を受けてトヨタが全完成車ラインを1週間ほど停止するため、人気車のプリウスなどの販売台数に影響が出そう。トヨタによるダイハツの完全子会社化が販売にどう影響を及ぼすかは、現状では予想がつかない。一部の新型車の受注は堅調なので、これらがどれくらい数字を伸ばせるかが鍵」と分析した。

1月の車名別ランキングでは、新型に切り替わったトヨタ・プリウスが前年同月比87.7%増の2万1036台の販売を記録して2カ月連続でのトップに輝く。続く第2位には、内外装のマイナーチェンジを果たして前月から1つ順位を上げたダイハツ・タントが位置。第3位には1ランクアップでホンダN-BOXが入った。前月2位のトヨタ・アクアは新型プリウスの登場などが影響して同36.3%減の第5位に落ち込む。トップ10を一覧すると、登録車が5車種で残り5車種が軽自動車。この比率になるのは、3カ月ぶりである。また、トップ10のうちで前年比を超えたのはプリウスとタント、トヨタ・シエンタの3モデルのみで、残りの7モデルは前年割れという厳しい結果となってしまった。

話題の新型車の成績も見ておこう。昨年7月に新型に切り替わったトヨタ・シエンタは同889.3%の大幅増を達成して第6位にランクイン。昨年12月にワークスを追加したスズキ・アルトは同1.7%減にとどめて第7位に位置する。昨年12月にエマージェンシーブレーキを全車標準装備化するなどのマイナーチェンジを図った日産エクストレイルは同41.2%増で第22位に、昨年4月に新型に移行したホンダ・ステップワゴンは同67.1%増で第23位に、昨年8月に全面改良したスズキ・ソリオは同54.9%増で第25位に入った。また、昨年12月にマイナーチェンジして一充電走行距離を280kmにまで引き上げた日産リーフは、同150.6%の大幅増を成し遂げた。

メーカー モデル 台数
1 トヨタ プリウス 21,036
2 トヨタ アクア 12,720
3 トヨタ シエンタ 9,814
4 日産 ノート 8,335
5 ホンダ フィット 7,291
6 マツダ デミオ 6,947
7 トヨタ ヴォクシー 6,699
8 日産 セレナ 5,738
9 トヨタ カローラ 5,734
10 ホンダ ヴェゼル 5,584
11 日産 エクストレイル 5,537
12 ホンダ ステップワゴン 4,592
13 トヨタ ヴィッツ 4,342
14 スズキ ソリオ 3,971
15 トヨタ ヴェルファイア 3,939
16 スバル インプレッサ 3,885
17 トヨタ クラウン 3,537
18 ホンダ シャトル 3,491
19 トヨタ ノア 3,466
20 トヨタ ハリアー 3,263
21 スバル フォレスター 3,085
22 ホンダ フリード 3,061
23 トヨタ アルファード 3,040
24 マツダ CX-3 2,915
25 トヨタ エスクァイア 2,754
26 トヨタ ランドクルーザーW 2,658
27 トヨタ パッソ 2,609
28 日産 リーフ 2,503
29 マツダ CX-5 2,256
30 スズキ スイフト 2,134

新規登録台数は5カ月連続でのマイナス。VW/アウディは依然として苦戦

輸入車の新車販売も低迷が続く。1月の外国メーカー車の新規登録台数は前年同月比0.8%減の1万7045台と、5カ月連続でのマイナス。日本メーカー車含でも同2.2%減の2万373台と前年実績を割り込んだ。登録車に占める輸入車の割合も前月より低い7.2%にとどまる。市場の動きについてJAIA関係者は、「マイナスの数値は縮小したものの、フォルクスワーゲンと同グループのアウディは依然として2桁減が続いている。新型車販売が一巡したメルセデス・ベンツも伸び悩んだ。一方でイタリアや英国といったブランドの新型車、第3世代に切り替わったスマートなどが販売を伸ばしている。VW不正問題に端を発するディーゼル車への影響は、現状では限定的」と解説した。

外国メーカーのブランド別成績では、前年同月比9.6%減(4120台)ながらメルセデス・ベンツが首位を維持する。第2位には20.4%減(2993台)となったものの1ランクアップを果たしたフォルクスワーゲンが位置。第3位には同18.5%増(2590台)を成し遂げたBMWが、第4位には同16.0%減(1530台)となったアウディが入った。

ドイツ四天王以外では、BMWミニが同12.5%増(1197台)、ボルボが同35.0%増(871台)、スマートが同1170.3%増(470台)、フィアットが同28.5%増(370台)、プジョーが同22.2%増(358台)、ランドローバーが同45.3%増(231台)、ジャガーが同148.2%増(139台)、アバルトが同41.4%増(82台)の好セールスを達成。また、前年割れが続いていたVWグループのポルシェは、同69.8%増(535台)とプラスに転じる。日本市場からの年内撤退が報道されたフォードは、同49.8%の大幅減(143台)となった。

メーカー 1月 2015年累計
1 Mercedes-Benz 4,120 20.22
2 VW 2,993 14.69
3 BMW 2,590 12.71
4 Nissan 1,587 7.79
5 Audi 1,530 7.51
6 BMW MINI 1,197 5.88
7 Toyota 989 4.85
8 Volvo 885 4.34
9 Porsche 535 2.63
10 smart 470 2.31
11 Jeep 437 2.14
12 Suzuki 386 1.89
13 Fiat 370 1.82
14 Peugeot 358 1.76
15 Mitsubishi 268 1.32
16 Renault 268 1.32
17 Land Rover 234 1.15
18 Ford 148 0.73
19 Jaguar 139 0.68
20 Alfa Romeo 101 0.50
21 Honda 98 0.48
22 Citroen 90 0.44
23 ABARTH 82 0.40
24 Cadillac 75 0.37
25 Maserati 59 0.29
26 DS 52 0.26
27 BMW Alpina 44 0.22
28 Ferrari 42 0.21
29 Chevrolet 34 0.17
30 Bentley 29 0.14
31 Chrysler 26 0.13
32 Hyundai 26 0.13
33 Lotus 20 0.10
34 Lamborghini 17 0.08
35 Aston Martin 11 0.05
36 Rolls Royce 11 0.05
37 Mclaren 8 0.04
38 Dodge 7 0.03
39 Scania 5 0.02
40 Autobianchi 1 0.00
41 GMC 1 0.00
42 Hummer 1 0.00
43 Lancia 1 0.00
44 Rover 1 0.00
45 Unimog 1 0.00
46 Kia
47 Pontiac
48 Others 26 0.13
合計 20,373 100.00
文・大貫直次郎
 
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