ホイールは18インチを組み合わせ、その向こう側にはブレンボ製の323mm径のキャリパーが見える。3000rpmから30.6kg-mの最大トルクを発生し、トルセンLSDを介してフロント・アクスルに伝わる。

ここでグッド・ニュース。DS 3レーシングは雨の日のパワー伝達を得意としなかったのだが、現行モデルからは心配なくなった。というのも、姉妹モデルであるプジョー208 GTI 30thアニバーサリー・エディションで改善されているからだ。これは楽しみである。

■どんな感じ?

基準モデルのコンパクトな外観に、おだやかなボディ・キットやワイドかつ大きいホイール、派手なリア・スポイラーやディフューザー、キラキラ光る2対のエグゾーストが思いのほかよく似合っている。インテリアは大きくなったシートだけがそれらしさを物語っている。

走りだしてすぐに、少なからぬ突きあげを感じるのは、賢い油圧式バンプ・ストップや可変ダンパーを備えていないからだ。ただ、このおかげもあって、ハンドリングにメリハリがある。センターから少し舵角を大きくしただけで、サクッと向きを変えてくれる。