もっと斬新なボディスタイルへ 『DS 3』後継、新しいセグメント開拓 まもなくフルモデルチェンジ
公開 : 2025.09.30 17:05
DS 3の後継車となる新型のコンパクトモデルは、従来のボディスタイルにとらわれない「新しいセグメント」を創出するようです。ライバルとの違いを強調し、DSブランドの独自性をアピールする狙いがあります。
独自性を強調するデザイン戦略
DSは、コンパクトモデルである『DS 3』の後継車をまもなく発表する予定だが、従来のセグメントには分類しにくいモデルになるという。同ブランドCEOのザビエル・プジョー氏が示唆した。
高めの車高を持つ現行型DS 3は、DSブランドが独立したばかりの2018年に登場した。プジョー2008、ジープ・アベンジャー、オペル・モッカなどとプラットフォームとパワートレインを共有しており、ベストセラー車となるなど、DSの足場を固める上で重要な役割を果たしてきた。

ザビエル・プジョー氏は、コンパクトモデルの販売を継続する意向を示しつつも、新型No8のように、従来のセグメントをまたぐようなモデルになる可能性をほのめかした。No8はセダンとSUVを融合したようなスタイルで、これは競合車との差別化を図り、幅広い層にアピールする狙いがある。
プジョー氏は、「小型、中型、大型セグメントのいずれにもプレミアムカーが参入する余地はありますが、可能ならば新たなセグメントを創造すべきでしょう。それぞれのセグメントにプレミアムブランドの参入余地があるのです」と述べた。
同氏はDS 3後継車の具体的な計画については言及を避けたが、DSの製品責任者であるオードリー・アマール氏は、新型車開発において「新たなコンセプトを考案」するよう求められていると明かし、今後のモデルもNo8と同様の方向性になることを示唆した。
アマール氏は、「従来のセグメントでは、Bハッチバック、B-SUV、Cハッチバック、C-SUVというように明確な区分がありました。ですが、今ではそれほど明白ではありません」と述べた。
アマール氏はまた、アウディA3やBMW 1シリーズと同等のサイズながら、SUV風のシルエットを採用したNo4が「この新たなセグメンテーションの始まり」になるとした。
同様に、No8は社内では「Dクロス(D-Cross)」と呼ばれているという。これはセダンともSUVとも一概に分類できないDセグメントの「クロスオーバー」モデルとして構想されたことを示す呼称だ。
「DSは異なるセグメントの要素を融合させ、新たなコンセプトを創出しています」とアマール氏は語った。
DS 3の後継車は、新しいネーミング戦略に沿って『No3』と命名される見込みだ。
プジョー208と同様、基本構造は現行のCMPプラットフォームからステランティスのSTLAスモールへ移行するだろう。
このプラットフォームは主にEV向けに設計されているが、コンパクトモデルでは価格が重視されることから、内燃機関を選択肢として残すために現行型の販売も継続される可能性がある。その際は新しいデザイン言語を導入し、新型EVと足並みを揃えることになるだろう。
DSは発売時期について一切コメントしておらず、テスト用プロトタイプの目撃情報もまだない。しかし、プジョー208の新型が来年発売予定であること、そして現行DS 3の発売から7年経過していることから、より詳細な情報が今後数か月以内に発信される可能性は高い。






















