これが次世代ヘッドアップ・ディスプレイだ、2メーカーを詳細比較

2016.10.05

ふたつの次世代型ヘッドアップ・ディスプレイを、幕張メッセで開催中のシーテックジャパンで体験できた。最初の4画像がコンチネンタル・オートモーティブ、最後の3画像が浜松ホトニクスのプロトタイプだ。いずれも車線変更や右左折時のデモストレーションである。

コンチネンタルの特徴は、ドライバーの先7.5m相当の位置に映像を投影できることだ。まるで、道路上に直接投影したような表現が可能となっている。

浜松ホトニクスはレーザーダイオードの採用で非常にくっきりした投影ができる。こちらの映写距離は3mという設定だ。

一般的なヘッドアップ・ディスプレイは、前方2.5m相当の位置にLEDを用いて投影しているので、それと比較して2社がどのようなテクノロジーを採用したのか説明したい。

コンチネンタルの拡張現実ヘッドアップ・ディスプレイ(AR-HUD)は、遠近2種類の映写距離をふたつのユニットで投影している。ニア・レベルは、一般的なHUDと同じ2.5mの位置に車速や速度制限などを表示する。7.5m先への投影を担当する拡張レベルは、デジタルシネマ用プロジェクターと同様の技術によりデジタル・マイクロミラーデバイス(DMD)で生成される。映写距離7.5mというのは実際に路面に投影されたように見えるし、車線変更時には進行方向を指示するアローイメージが流れるように隣の車線へ移ってゆくから(画像2枚目)、どの車線を進めば良いかまったく迷わない印象だ。

一方の浜松ホトニクスはレーザースキャニング方式といって、MEMSミラーとレーザーダイオードを採用している。この方式にはふたつのメリットがある。LED方式は背景まで明るくなってしまうのだが、レーザーは黒をきれいに映すことが可能なため、結果的に虚像をくっきりと投影できる。また、レーザーはLEDよりも耐久性や寿命の点で優れるという長所がある。ただしこちらは初期的なプロトタイプのデモとなり、路面とアローイメージの角度にギャップが生じる場合があるため、これから投影方法を詰める必要があるそうだ。

個人的にはコンチネンタルの滑らかでスムーズな映像に舌を巻いた。同社は2017年にはAR-HUDの大量生産が準備できると話しているので、実車で使う日が楽しみである。


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