2016年9月 自動車販売台数ランキング

2016.10.07

9月の新車販売は2カ月ぶりのマイナス。軽自動車の苦戦が響く

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2016年9月の全体での国内新車販売は、前年同月比0.5%減の47万6766台と2カ月ぶりに前年実績を下回る。カテゴリー別では、登録車が同3.7%増の31万7048台と2カ月連続でのプラスを達成したものの、軽自動車は同8.0%減の15万9718台と21カ月連続でのマイナスとなった。市況に関して業界団体の関係者は「登録車はハイブリッドモデルを中心に新型車の販売が引き続き好調で、日産セレナの一時出荷停止や三菱自動車の8車種の販売中止にもかかわらず、前年超えを達成した。軽自動車は増税による影響が長引いていることに加え、燃費データの不正問題の影響で三菱自動車が前年同月比21.6%減、日産自動車が同26.6%減と落ち込み、全体の数値を押し下げてしまった」と解説。今後の展開については、「年末に向けて各メーカーが販売台数を伸ばせそうな新型車を相次いで発売する予定なので、それらがどれくらい販売を伸ばせるかが鍵。ただし、一部の新型車に人気が集中し、また市場の購入意欲も低調なため、余談の許さない状況が続く。消費税増税の延期によって、今年終盤の駆け込み需要がないことなどもマイナス材料」と分析した。

車名別ランキングでは異変が起きた。9カ月連続で首位を守っていたトヨタ・プリウスが前年同月比111.7%増の2万43台の好成績を記録しながら2位にダウン。代わってトップに立ったのは、スラッシュの一部改良などを実施して商品力の強化を図り、同16.9%増の2万406台の販売を達成したホンダN-BOXだ。N-BOXが首位となるのは、2015年3月以来、18カ月ぶりである。続く第3位には前月と同様にトヨタ・アクアが位置。第4位には1ランクアップでトヨタ・シエンタが、第5位には1ランクダウンでダイハツ・タントが入った。トップ10を一覧すると、軽自動車は前月より1車種増えて5車種となり、残り5車種が登録車。この比率になるのは5カ月ぶりである。また、販売を再開した日産デイズは同21.1%減ながら1万939台の販売を記録して第6位にランクイン。三菱eKは同17.7%減の4315台で第32位に入った。

話題のニューモデルの動向にも触れておこう。発売1カ月で月販目標の3.3倍となる約1万6500台の受注を記録した新型トヨタ・パッソは同113.0%の大幅増で第14位にランクイン。同じく発売1カ月で月販目標の2.5倍となる約2万台の受注を記録した新型日産セレナは、一時出荷を停止しながら同5.8%増にまとめて第16位に入る。9月にデビューした新感覚スタイルワゴンのムーヴキャンバスは6258台の販売を記録して第18位でスタート。7月にマイナーチェンジを実施したマツダ・アクセラは同51.6%増で第31位に、8月に一部改良と特別仕様車「J-FRONTIER」の発売を行ったトヨタ・クラウンは同40.9%増で第33位に、6月にフロントデザインを大刷新するなどの改良を図ったトヨタ・エスティマは同96.7%増で第40位に、2月にハイブリッドモデルを追加したホンダ・オデッセイは同146.3%増で第41位に入った。

2016年9月 車名別乗用車販売台数ランキング (日本自動車販売協会連合会発表)

メーカー モデル 台数
1 トヨタ プリウス 20,043
2 トヨタ アクア 15,493
3 トヨタ シエンタ 12,290
4 ホンダ フィット 10,226
5 トヨタ ヴォクシー 9,525
6 ホンダ ヴェゼル 8,296
7 トヨタ パッソ 8,164
8 トヨタ カローラ 8,117
9 日産 セレナ 6,488
10 ホンダ ステップワゴン 6,014
11 日産 エクストレイル 5,959
12 トヨタ ヴィッツ 5,938
13 マツダ デミオ 5,634
14 日産 ノート 5,554
15 トヨタ ノア 5,383
16 スズキ ソリオ 5,196
17 トヨタ ヴェルファイア 4,865
18 トヨタ エスクァイア 4,749
19 マツダ アクセラ 4,694
20 トヨタ クラウン 4,164
21 スバル インプレッサ 4,102
22 ホンダ シャトル 4,079
23 トヨタ アルファード 3,881
24 トヨタ ハリアー 3,833
25 ホンダ フリード 3,466
26 トヨタ エスティマ 3,019
27 ホンダ オデッセイ 2,963
28 スバル レヴォーグ 2,604
29 トヨタ ランドクルーザーW 2,513
30 スバル フォレスター 2,190

輸入車の新規登録台数は6カ月連続の前年超え。ドイツ4強以外も健闘

輸入車の新車販売は回復基調が鮮明だ。9月の外国メーカー車の新規登録台数は前年同月比7.1%増の3万4585台と、6カ月連続でのプラス。日本メーカー車含でも同8.1%増の3万9191台と前年超えを達成した。市場の動向についてJAIA関係者は、「輸入車販売は回復軌道に乗っている。ただし、フォルクスワーゲンとアウディは排出ガス不正問題から1年が立つものの、ブランドイメージの悪化が長引いてマイナスが続いている。価格帯では400万円以上のクラスが好調。とくにエコカー減税の対象となるディーゼル車が販売を伸ばしている」と指摘した。

外国メーカーのブランド別成績では、前年同月比3.4%増の8309台の新規登録を記録したメルセデス・ベンツが19カ月連続でトップの座に就く。第2位には同13.8%増(6050台)を達成したBMWが位置。第3位には同15.7%減(5046台)となったフォルクスワーゲンが、第4位には同2.8%減(3526台)のアウディが入った。

9月はドイツ4強以外のブランドの健闘も光った。BMWミニが前年同月比35.6%増(2741台)、ジープが同21.6%増(1164台)、プジョーが同41.7%増(942台)、ポルシェが同26.4%増(871台)、フィアットが同5.5%増(765台)、ルノーが同68.6%増(703台)、スマートが同9600.0%増(582台)、ジャガーが同100.5%増(393台)、ランドローバーが同41.9%増(376台)、アバルトが同44.6%増(227台)、DSが同48.8%増(128台)の好セールスを記録する。いずれのブランドもニューモデルの導入や販売キャンペーンの強化などが実を結んだ。

2016年9月 車名別輸入車新規登録台数 (日本自動車輸入組合発表)

メーカー 9月 2016年累計
1 Mercedes-Benz 8,310 50,402
2 BMW 6,050 37,633
3 VW 5,046 36,760
4 Audi 3,526 21,529
5 BMW MINI 2,741 17,790
6 Nissan 1,898 14,513
7 Toyota 1,474 11,827
8 Volvo 1,521 10,825
9 Suzuki 1,064 7,128
10 Jeep 1,165 7,098
11 Peugeot 942 5,628
12 Porsche 871 5,245
13 Fiat 765 5,224
14 Renault 703 3,795
15 Mitsubishi 169 3,479
16 smart 582 3,327
17 Land Rover 382 2,521
18 Ford 231 2,110
19 Jaguar 393 2,075
20 ABARTH 227 1,435
21 Alfa Romeo 184 1,381
22 Citroen 194 1,340
23 Maserati 104 854
24 DS 128 848
25 Honda 1 783
26 Ferrari 52 529
27 Cadillac 72 476
28 Chevrolet 59 422
29 Lamborghini 48 305
30 BMW Alpina 30 264
31 Bentley 39 259
32 Dodge 25 245
33 Chrysler 26 230
34 Rolls Royce 28 161
35 Lotus 7 160
36 Aston Martin 18 146
37 Hyundai 28 122
38 Mclaren 25 119
39 Scania 13 81
40 Rover 6 33
41 GMC 5 30
42 Lancia 1 11
43 Hummer 1 9
44 Autobianchi 1 7
45 Buick 7
46 Morgan 1 7
47 MG 6
48 Pontiac 4
49 Unimog 1 4
50 Maybach 1 3
51 Bugatti 2
52 Detomaso 2
53 PROTON 1 2
58 Others 32 230
合計 39,191 259,426
文・大貫直次郎
 
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