ツリー探しはあっけなく　エディンバラへ

ジムニーのオフロード性能を堪能すると、スコットランド森林局が管理しているマウンテンバイカーたちの天国、ラガン・ウルフトラックスを通って、クリスマスツリーに相応しい木を探すことにした。

去年のドイツ松は、ホームシックのためか、1221kmもの距離をDB11のルーフに括り付けられて運ばれたせいか分からないが、トゥイッケナムに到着するとすぐに棘が抜け落ちており、今回は伝統的とはいえないが、より丈夫なローソンヒノキを選ぶことにした。

ジムニーのジャイアントキラーぶりを考えれば、ティショーのオフィスにあるシャンデリアの埃を払えるくらいの高さのある木を選ぼうと思い立った。そして、ブラウンは完ぺきな姿をした3.5mの候補を選ぶと、すぐにトランクからチェンソーを取り出し、瞬く間に切り倒してしまったのだ。

ジムニーにルーフキャリアは設置されていたものの、頼んでおいた保護シートが貼られていなかったので、替わりにスポンジを重ねてツリーを屋根に積むと、DB11でも活躍したラチェット式ストラップでしっかりと固定した。

ツリーの積み込みが完了すると、まるでマウンテンバイクコースのような道を下り、最高の仕事をしてくれたブラウンに手厚い礼を述べてから、午後4時の夕闇のなか、ジムニーで1泊する予定のエディンバラへ向けての南下を開始した。

スピードを上げると、遠くからパンクしたような音が聞こえてきたが、それは風に煽られた屋根のスポンジが発するサウンドだった。カメラマンのリュック・レーシーが手を伸ばしてダクトテープを何とか張り付けると問題は解決した。

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