スズキ・ジムニー クリスマスツリーを運ぶ旅 スコットランドからロンドンまで

公開 : 2018.12.24 07:40

いよいよ4Lへ なんというクルマ

湖面が風に揺れる湖の廻りで一旦停車して、トランスファーレバーを4Lへとシフトし、次々と現れる小石や砂、水たまりといった障害物に備えることにした。

凍った水たまりが行く手を阻もうとするが、ジムニーは氷をまるで割れたガラス片のように砕きながら前へと進んでいく。道路は完全にオフロードとなり、リジッドアクスル式サスペンションと2250mmと短いホイールベースのせいもあって、ジムニーのボディはあらゆる方向へと揺すられる。

4Lを選択していれば時速約5km/hまで有効なヒルディセントコントロールで急なスロープを下ると、ブレーキが何とかボディの安定を保とうと4つのタイヤをコントロールする様子が伝わってくる。


巨大で滑りやすい岩がごろごろしている干上がった川床を通過する時には、フロアからの大きな岩がぶつかる衝撃に備えていたが、そんなことは起こらなかった。

ジムニーには210mmに達する十分な最低地上高が備わっており、その小さな最小回転半径とスローなステアリングは正確なコース取りを可能にするとともに、その短いホイールベースは、ブラウンが乗るディフェンダーよりも大きなブレークオーバーアングルを確保しているのだ。

同じくディフェンダーであればリアをこすりそうな場面でも、ジムニーはその小さなリアオーバーハングで楽々と通過し、川床からの脱出でも、一瞬挙動を乱したものの、エンジン回転の上昇に伴いブレーキがトルク配分を調整すると、ジムニーはそのまま4つのタイヤを使って無事に脱出に成功している。なんという小型モデルだろう。

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