世界500台限定のニュル仕様 ルノー・メガーヌRSトロフィーR 130kgの軽量化

公開 : 2019.10.06 09:50

極めてハードコアなホットハッチでありつつけるメガーヌRS。非常に高いパフォーマンスを備えていながらもライバルより扱いやすく、好感が持てると英国編集部での評価も上々です。先日のベルギーのサーキットでの試乗に続き、英国の道で試乗しました。

もくじ

最も過激なクルマの1台
パワーは変わらず300psと40.7kg-m
乗り心地を帳消しにする操縦性と音響
全世界で500台限定
ルノー・メガーヌRSトロフィーR ニュルブルクリンク・レコードパックのスペック

最も過激なクルマの1台

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

7万2140ポンド(959万円)もする、ルノー・メガーヌ。世界で最も過激なクルマを探しているのなら、このメガーヌRSはひとつの答えだ。

この強気の値段をつけたメガーヌRSトロフィーRは、3代目となる極めてシリアスなハードコア・ハッチバック。ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェのラップタイム7分40秒1という、量産FFの記録を樹立したクルマと基本的に同じ仕様となっている。

ルノー・メガーヌRSトロフィーR ニュルブルクリンク・レコードパック
ルノー・メガーヌRSトロフィーR ニュルブルクリンク・レコードパック

フェラーリ488ピスタのような、カーボンセラミック製のブレーキディスクとカーボンファイバー製のホイールも選べる。それぞれ9000ポンド(119万円)と1万2000ポンド(159万円)もする、ニュルブルクリンク・レコードパックの特別パーツだ。合わせればフォード・フィエスタST−2を買えてしまう。

この高価なオプションを選ばずとも、標準のトロフィーRの価格は5万1140ポンド(680万円)。1万9305ポンド(256万円)も、ベースとなったRS300トロフィーより高い。だがアルパイン・ホワイトのボディ色やボンネットスクープ、専用ステッカー類以上の内容を備えていることはいうまでもない。

価格は増えても、トロフィーと比較してトロフィーRの車重は130kgも減られている。カーボン・コンポジット製のボンネットで8kgの減、リアシートを外し25.3kgの減。4輪操舵システムをなくすことで32kgも軽くなっている。

パワーは変わらず300psと40.7kg-m

得たものとしては、専用のオーリンズ製ダンパーに、軽量なスプリング。フロントタイヤのネガティブキャンバー角。リアサスペンションのトーションビームも軽量なものになった。フロントスプリッターと大きなリアディフューザー、アンダーボディの修正でダウンフォースを増している。

チタン製のアクラボヴィッチ製マフラーも良い装備。重量は7kg軽く、4気筒1.8Lターボの音色を一層甘美なものにしている。一方でエンジンの最高出力やトルクは標準のトロフィーと同じで、300psと40.7kg-mとなっている。

ルノー・メガーヌRSトロフィーR ニュルブルクリンク・レコードパック
ルノー・メガーヌRSトロフィーR ニュルブルクリンク・レコードパック

7月に開催されたベルギーのサーキットでの試乗では、スリリングなドライビングに惹き込まれた。英国編集部のマット・プライヤーは、グリップ力や操縦感覚、コミュニケーション力などで、加速力で劣る前輪駆動のポルシェ911 GT3 RSのようだとまとめている。

英国の一般道は初めてとなるが、ロンドン近郊のルートでは、カップシャシーを備えたクルマのように骨が揺さぶられるほど堅い乗り心地を披露した。轍や隆起部分などを通過すると、前輪の衝撃音はボディ内で増幅されている様子。軽量化で防音材が省かれているためだろう。低速域での洗練性はイマイチだ。

だが、郊外のカーブの連続する区間に入れば、クルマと路面との調和は増してくる。トロフィーが備えている、路面のうねりなどに対して突っ張った印象は、トロフィーRでも依然として残ってはいる。それでも調整を受けたサスペンションにより、高速域での柔軟性は増している印象。

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