【最高の小型ハッチバックを探せ】スーパーミニ・メガテスト 勝利のカギは全方位の魅力 9位〜7位

公開 : 2020.05.16 16:50  更新 : 2021.03.19 11:28

ルノーとプジョー、そして日本に再上陸するオペル(ヴォクゾール)のニューモデルが出揃ったタイミングで、スーパーミニのメガテストを行いました。新型ヤリスが間に合わなかったのは残念ですが、その結果は興味深いものです。

もくじ

相応しいタイミング
9位:トヨタ・ヤリス1.5 VVT-I Y20バイトーン
捲土重来を期待
8位:日産マイクラDIG-T 117 N-スポーツ
問題はボディコントロール
7位:ヒュンダイi20 1.0 T-GDi PLAY
お買い得な移動手段

相応しいタイミング

欧州の手ごろなコンパクトハッチ市場は、まるで誰かがリセットボタンを押してメモリーをリフレッシュしたかのようだ。

英国では、ルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)とプジョー208、オペル/ヴォクゾール・コルサの3台がつねに年間販売台数トップ6に入っているものの、昨年約100万台を売り上げたこの市場の3/4を占めていたのはそれ以外のモデルだった。

スーパーミニメガテスト
スーパーミニメガテスト

それでも、この3台は過去4カ月の間にそれぞれがまったく新しいプラットフォームを与えられた新世代へとバトンタッチしたのであり、英国販売が開始されたいまこそ、こうしたモデルチェンジがスーパーミニの市場に与える影響を見極める絶好のタイミングだと言えるだろう。

新型クリオと208、コルサの3台は、フォード・フィエスタとフォルクスワーゲン・ポロ、さらにはトヨタ・ヤリス(それぞれが欧州市場で毎年20万台以上の販売実績を誇っている)の定番モデルに加え、販売台数では及ばないものの決して無視することなど出来ないセアト・イビーザ、ヒュンダイi20、そして日産マイクラとのメガテストに臨むことになる。

家族のお買いものグルマの入替えを検討しているのであれ、つい最近スーパーミニを手に入れたばかりであれ、自らの愛車が最新モデルにどんな戦いを挑むのか知りたいだけだったとしても、今回は興味深いテストになるだろう。

2日間に渡る比較試乗と室内寸法測定の結果、わずか5年前と比べても、最高のスーパーミニたちがより広く、洗練され、扱いやすくなるとともに、ダイナミクス性能をどれほど引き上げることに成功したのかが明らかになっている。

さらに、正しいモデルを選びさえすれば、想像以上にお買い得な価格で、シンプルなドライビングの楽しみを味わわせてくれるスーパーミニが依然として数多く存在しているという事実も忘れるわけにはいかない。

9位:トヨタ・ヤリス1.5 VVT-I Y20バイトーン

トヨタ・ヤリスのスペック

独特なスタイリングに優れたパッケージングを組み合わせたモデルだが、その設計年次の古さは明らかだ。完全新設計の新型を待った方が無難だろう。

価格:1万7580ポンド(236万2000円)
標準個人リース契約月額:237ポンド(3万1800円)(デポジット:2000ポンド/26万9000円、走行距離:3万9000km/3年間)
販売:販売中
エンジン:1496cc直列4気筒
パワー:112ps/6000rpm
トルク:12.7kg-m/4000rpm
ギアボックス:6速マニュアル
乾燥重量:1095kg
0-100km/h加速:11.7秒
最高速:175km/h
燃費性能:16.1-16.6km/L(WLTP基準)
テスト時燃費:15.6km/L
WLTP基準CO2排出量:未公表
標準後席レッグルーム:680mm
後席ヘッドルーム:960mm
トランク全長/全幅:640mm、1030mm

まったく異なるモデル

最新のライバルの横ではヤリスの平板なボディサイドが際立つ。
最新のライバルの横ではヤリスの平板なボディサイドが際立つ。

最初に登場するのは、英国では未だ現役なものの、約10年前に登場したというその設計年次の古さが明らかな3代目ヤリス(日本名:ヴィッツ)だ。

今年後半には完全新設計の新型が英国にも導入予定であり、このクルマの次に古いモデルでも半分以下の年齢に留まっていることを考えれば、モデルチェンジ直前のタイミングで今回のメガテストに臨まざるを得なかったトヨタにとっては不運だったとしか言いようがない。

それでも、ヤリスが今回最下位となったのはその時代を感じさせるルックスやフィーリングだけが理由ではなかった。

このクルマは他の参加車両となにもかもが違っている。

3代目ヤリスが設計されたのは、平凡なコンパクトハッチの世界にまでプレミアム化の波が押し寄せる前のことであり、こうしたモデルでは外見上の魅力よりも優れたパッケージングが優先されていた時代だったのだ(ご記憶かも知れないが、このクルマの登場前に流行っていたのは小型MPVだった)。

だからこそ、このクルマは背が高く幅の狭いボディにのっぺりとしたサイドパネルを組み合わせ、今回集まったなかで圧倒的に高いルーフラインとアップライトなドライビングポジションを採用していたのであり、現代の目には奇妙に映るだろう。

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