【詳細データテスト】プジョーe208 パッケージ面は◯ 走り、EVの功罪がはっきり 乗り心地は良好

公開 : 2020.05.16 11:50

プジョーは新型208に、早々とEV仕様をラインナップ。電動化を織り込み済みだという基本設計ゆえに、パッケージ面の弊害はほとんどなし。走りにはEVの功罪がはっきり出ていますが、乗り心地は思いがけず良好でした。

はじめに

パワートレインの革命的な電動化は、欧州の自動車市場でもとりわけ大きなシェアを占めるセグメントに変容をもたらしはじめている。

過去10年間、バッテリー動力はほかのニッチなマーケットで勢いを増してきた。しかし、締め付けがきつさを増しつづける法規と、急激に低くなっている技術コストにより、電気動力はもはや大きく、速く、そして高額なクルマに用いられるだけのものではなくなりつつある。

そうして、コンパクトカー市場に加わった最新電動モデルのひとつがプジョーのe208だ。目指したのは、内燃エンジン仕様に対して、スタイルも実用性も、そして走りも妥協のないゼロエミッション車だ。

オペルヴォグゾールコルサeと密接な関係にあるe208は、当初から電動化を想定して設計された。その結果、パッケージングやキャビンの広さは電動化の影響を被っていない。

パワフルなリチウムイオンバッテリーを備え、クラストップレベルの急速充電機能も用意するe208は、航続距離と使い勝手の向上が見込まれる。これまでEVに懐疑的だったユーザーの姿勢にも、変化を起こすことになるのではないだろうか。

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