【意外にも快適な高速走行】トヨタ・ランドクルーザー(2) 長期テスト

公開 : 2020.05.10 11:50  更新 : 2021.01.28 18:17

実用重視の大柄な四輪駆動を日常の足として利用すると、どんな体験が得られるのでしょうか。本格SUVだからこその、嬉しいサプライズもあるはずです。日本へは未導入の3ドア版ですが、ランクル・プラドを、長期テストで検証します。

もくじ

積算5149km スペアタイヤとテールゲート
積算9900km 高速道路でも快適
スペアタイヤが付かない英国仕様の3ドア
9300kmで9.5Lのアドブルー液を補充
テストデータ

積算5149km スペアタイヤとテールゲート

text:Matt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
トヨタ・ランドクルーザー・プラドは、リアにスペアタイヤを付けられる仕様もあり、テールゲートはサイドヒンジ式。スペアタイヤを付けると、リアガラスだけでは開かなくなるが。

このテールゲートにはガス・ストラットが付いていて、完全に開いた位置で固定できる。強風や傾斜地でも閉まることがなく便利だ。

トヨタ・ランドクルーザー・プラド・ユーティリティ 3ドア(英国仕様)
トヨタ・ランドクルーザー・プラド・ユーティリティ 3ドア(英国仕様)

積算9900km 高速道路でも快適

長期テスト車両として、トヨタ・ランドクルーザー・プラドがAUTOCARの事務所へ来た時、走行距離は100km程度だった。それが今では、1万km近い。

筆者は週に3度はランドクルーザーに乗る。わたしが乗らない日は、別のスタッフが乗る。距離が伸びても当然かもしれない。連日忙しい理由も、外出が多いからだ。

トヨタ・ランドクルーザー・プラド・ユーティリティ 3ドア(英国仕様)
トヨタ・ランドクルーザー・プラド・ユーティリティ 3ドア(英国仕様)

ランドクルーザー・プラドは、フレームが独立した堅牢な構造で、リアはリジッドアスクル。試乗車はショートボディでもあり、本格的なローレンジのトランスファーも備える。

車高は高く、1838mmもある。一方で全長は短く、4565mm。フォード・フォーカスのハッチバックとエステートの中間くらいしかない。

これまでの1万kmは、ほとんど高速道路を中心に距離を重ねてきた。驚いたことに、ランドクルーザー・プラドはとても快適。走りは安定しており、横風の影響もほとんど受けない。タイヤは水たまりをしっかり切り分けて進む。

スペアタイヤが付かない英国仕様の3ドア

リアが重く、リジッドアスクルで車高も高いから、たまに強い上下動に見舞われるが、全般的に乗り心地は穏やかでスムーズ。反面、試乗車はMT車で、マニュアルエアコンが付き、デジタルラジオ非装備という、長距離移動の快適さを助けてくれない仕様でもある。

だが、快適な室温は簡単に保てるし、マニュアル・トランスミッションも、ストロークが長いものの滑らか。USBソケットが付いているから、利便性も高い。

トヨタ・ランドクルーザー・プラド・ユーティリティ 3ドア(英国仕様)
トヨタ・ランドクルーザー・プラド・ユーティリティ 3ドア(英国仕様)

このUSBソケット、悪路利用を考慮し、ちゃんと砂ぼこりが付きにくいように設計されている。ポッドキャストを利用し、家族で楽しむこともできるというわけ。

この3ドアのランドクルーザー・プラドには、スペアタイヤがない。英国仕様の3ドアの場合、スペースセーバー・タイヤも含めて、付けられないという。仕向地によっては、オプションでテールゲート外に付けられるそうだ。

ランドクルーザー・プラドのタイヤは、ブロックパターンのオフロードタイプで、サルーン用と比べてパンクしにくいことはわかる。でも、質実剛健が売りの四輪駆動モデルに、スペアタイヤが付かないとは意外だった。高速クルーズが得意だとしても。

ディーゼルエンジンのランドクルーザー・プラドは、燃費が状況によってかなり変化する。最近のクルマでは珍しいほど。

普通に走らせている限り、平均での燃費は10.9km/L前後。状況が悪いと8.5km/Lくらいまで落ちる。高速道路で大型トラックの後ろについて、スリップストリームを利用して走れば、15.9km/近くにまで伸びることもわかった。

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