【多くのユーザーが納得できる】日産ジューク(最終回) 日常的な乗りやすさ 長期テスト

2020.10.25

サマリー

日本でもヒットした初代日産ジュークですが、欧州では2代目が登場しています。人気のコンパクト・クロスオーバー市場の中で、ジュークらしい個性とは何なのか長期テストで確認してきました。最終回として総評します。

もくじ

積算1万1413km 過剰反応な運転支援システム
積算1万1888km 多くのシーンで納得の仕上がり
広くなり、快適性を高めたインテリア
思いのほか運転を楽しめる
コンパクト・クロスオーバーに求めるすべて
セカンドオピニオン
テストデータ

積算1万1413km 過剰反応な運転支援システム

text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
筆者は安全運転を常に心がけている。おそらくクルマのシステム以上に。

しかし日産ジュークの運転支援システムは、危険予知に対し安定した仕事をしてくれない。ほかの、多くのメーカーのシステムも似たようなものだけれど。

日産ジューク・テクナ1.0 DIG-T 117(英国仕様)
日産ジューク・テクナ1.0 DIG-T 117(英国仕様)

システムが過度に反応し、メーターパネルに赤い警告灯が点滅する頻度が多すぎる。高速道路で特に、隣の車線を走るクルマへ敏感なようだ。正直、役立っているとはいいにくい。

積算1万1888km 多くのシーンで納得の仕上がり

新しい日産ジュークのデザインは初代より控えめ。あまり目立つ方ではない。先代のスタイリングが挑戦的だったことを考えると、対照的ですらある。

日産ジュークは、ホンダeのようなレトロチックなスタイリングではない。トヨタGRスープラのように、スポーツカーとして大胆な造形でもない。でも、新型もベーシックなデザインとまではいえない。

日産ジューク・テクナ1.0 DIG-T 117(英国仕様)
日産ジューク・テクナ1.0 DIG-T 117(英国仕様)

搭載するエンジンは、116psを発生する1.0L 3気筒ガソリン・ターボエンジン。革新的なユニットではないが、英国サンダーランド工場で作られている。

コンパクト・クロスオーバーというカテゴリーは成長の一途。2代目のジュークは、キャシュカイ(デュアリス)に次ぐ日産の人気モデルだ。

長期テストで、ともにしてきた日産ジューク。多くのシーンで納得のいく仕上がりに、感心することが多かった。

広くなり、快適性を高めたインテリア

特に初代ジュークより良くなったのが、インテリア。素材の質感はだいぶ向上している。また特にリアシートと荷室回りで、空間も広くなった。

この車内空間の拡大を生んでいるのが、ルノー・日産・三菱アライアンスによるCMF-Bプラットフォーム。ルノー・キャプチャーやクリオ(ルーテシア)とも共有している。

日産ジューク・テクナ1.0 DIG-T 117(英国仕様)
日産ジューク・テクナ1.0 DIG-T 117(英国仕様)

上質さを高めたインテリアは、長距離運転も快適。座り心地の良い「モノフォーム」と呼ばれる新設計のシートも、貢献度が高い。

デザイン処理はライバルより控えめで、一部のドライバーにはむしろ好まれるだろう。別の英国編集部スタッフも、インテリアデザインはフォード・プーマより日産ジュークの方が好きだと話していた。

2代目ジュークで気になった点の1つが、インフォテインメント・システムの使い勝手。特にタッチモニターの操作性は良くないと感じた。近年では、ますます重要な要素になっている部分だと思う。画面操作に対し、反応しないことも多々あった。

鈍いタッチモニターの反応は別として、システムの構成自体は理解しやすい。アップル・カープレイへの対応も有用だ。

車内のマイナス点は、ほかにも。リアワイパーが動くたびに聞こえる、ダッシュボード裏側からのカチッという音や、コーナーを曲がる時にきしむシートのランバーサポートなども、改善を求めたい部分。リアシート付近からの、カタカタという音も気になる。

どれも些細なこと。しかし新車に2万3000ポンド(310万円)も支払うのだから、気になる点は少ない方が良い。

 

人気記事