【PHEVのエレガント・ワゴン】フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレークへ試乗

公開 : 2020.11.20 10:20

4ドアクーペのアルテオンに、ワゴンボディのシューティングブレークが誕生。プラグイン・ハイブリッドでもあり、より大きな荷物も詰め、スタイリッシュなアルテオンのアピール力を格段に強めています。ドイツで評価しました。

もくじ

利便性を高めたシューティングブレーク
13.0kWhのバッテリーを積んだPHEV
印象的な力強さと信頼感の高いハンドリング
リアシートと荷室に生まれる空間の余裕
フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク1.4 TSI eハイブリッド DSG Rライン(欧州仕様)のスペック

利便性を高めたシューティングブレーク

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
フォルクスワーゲンCCの後継モデルとして、2017年に登場したアルテオン。シャープなルックスをまとい、さらなる販売拡大を目指していた。

一方、4ドアクーペのファストバックは、多くの潜在的ユーザーが求めた実用性を得られずにいた。その問題を解決すべく登場したのが、シューティングブレーク。クーペ風のエレガントさと、ステーションワゴンの利便性を兼ね備えるボディだ。

フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク1.4 TSI eハイブリッド DSG Rライン(欧州仕様)
フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク1.4 TSI eハイブリッド DSG Rライン(欧州仕様)

アルテオンはフェイスリフトを受け、ファストバックでもわずかにデザインが変更されている。シューティングブレークでは、ルーフラインを伸ばしリアエンドを拡大。リアガラスやテールゲートは大きく寝かされ、大胆に傾くDピラーが特徴的なリアビューを構成する。

ファストバックのアルテオンと、ボディサイズの違いは全高のみ。標準が1428mmなのに対し、シューティングブレークでは1447mmとなる。

フェイスリフトに合わせて、エンジンにも手が加えられた。150psの1.5Lガソリンターボと、190psの2.0Lガソリンターボ、150psと199psの設定が与えられる2.0Lディーゼルターボがラインナップされる。いずれも直列4気筒だ。

すべてのモデルが前輪駆動のみ。一部を除き、6速マニュアルか7速デュアルクラッチATが選べる。

2021年の春には、アルテオンRだけでなく、アルテオン・シューティングブレークRも登場する。エンジンはおなじみのEA888型2.0L4気筒ターボガソリンで、320psを得る見込み。

13.0kWhのバッテリーを積んだPHEV

今のご時世、多くの読者が注目するのは、Rではなく今回試乗したeハイブリッドと呼ばれるモデルだろう。パサートGTEにも採用される、1.4L 4気筒ガソリンターボによるプラグイン・ハイブリッドだ。

エンジンは156psを発生し、トランスミッションに内蔵された電気モーターが114psを生み出す。荷室の床下に搭載されるバッテリーの容量は、13.0kWhある。

フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク1.4 TSI eハイブリッド DSG Rライン(欧州仕様)
フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク1.4 TSI eハイブリッド DSG Rライン(欧州仕様)

EVモードとして最大で53kmの航続距離を得ており、140km/hの速度域までをカバー。カタログ値でのCO2排出量は、わずか25g/kmでしかない。

パサートGTE同様、アルテオン eハイブリッドも、今までのクルマのように運転できる。バッテリーが充電されていれば、常に電気モーターだけで、とても静かに発進する。

一方、プラグイン・ハイブリッドを最大限に活用するなら、複数あるドライブ・モードに慣れたいところ。アダプティブダンパーを装備するアルテオンに共通して、エコ、コンフォート、ノーマル、スポーツというモードが用意されている。

さらにeハイブリッドには、PHEVとして3種類が追加されている。Eモードは、電気だけで走行するもの。ハイブリッドは、エンジンと電気モーターをシステムが上手に活用してくれる。そして、最大のパフォーマンスを引き出すGTEモードだ。

Eモードでも、都市部の流れなら加速は充分に力強い。下り坂に入ると回生ブレーキが効き始めるが、機械的な抵抗も感じず、スルスルと走る。

関連テーマ

人気テーマ

 

人気記事