【ご注意!】スタッドレスタイヤの自前交換 走行中に外れる危険も ホイールナットの座面に種類あり

公開 : 2020.12.26 09:45  更新 : 2021.10.13 12:18

ホイールナットの座面には種類がある

ホイールナットの座面には大きく分けて3つの種類が存在している。

中でも最も多く普及しているのが、「テーパー座」と言われるもので、ホイールに向かって斜めにテーパー状になっているものだ。

貫通ナットと袋ナット
貫通ナットと袋ナット    小鮒康一

このテーパータイプは純正ホイールだけでなく社外アルミホイールにも多く採用されており、最も一般的な形状と言えるだろう。

一方、一見するとテーパー座に非常によく似ているが、斜めではなく球面状になっている「球面座」というものがある。

これはホンダ車に多く使われているものであり、ホンダ車の純正ホイール(アルミ、スチールともに)を装着するときは、間違ってテーパー座のナットを使わないように気を付けていただきたい。

また、輸入車で球面座を使っているメーカーも存在しているが、ホンダと同じR12という規格のほか、R13、R14を使用しているものもあるので、こちらも注意されたい。

そして最後は平面座と言われ、ホイールと面で接触するタイプ。これはトヨタ日産三菱などの一部に採用されているが、これもサイズが合わないとしっかり固定できなくなってしまう(というかそもそも上手く装着できない)。

ほかにも貫通ナット(穴が貫通しているタイプのもの)を使用するときに、座面ではない側をホイール側にして取り付けてしまうというミスも実例があるので、装着前のチェックは必須と言える。

このように実はさまざまな規格が混在しているナットだけに、不安がある人は一度専門店などに足を運んで確認してもらうことをオススメしたい。

自分で作業することはクルマへの愛着が増す素晴らしい行為ではあるが、それでトラブルを起こしてしまっては元も子もないのである。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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