なぜ? 10月新車登録台数 ロードスター/デリカD:5/オデッセイ 意外な車種が健闘したワケ

公開 : 2021.11.14 05:45

10月の月間新車登録台数でロードスターやデリカD:5などの意外なモデルが健闘。そのワケを解説します。

トヨタの強さ「鉄壁」

トップ3は変わらずの顔ぶれ。トヨタの強さはだれにも止められない。

そう感じずにいられないのが、10月の月間新車登録台数ランキング(普通車と小型車の販売データ)だ。

トヨタ・ヤリス
トヨタ・ヤリス

1位は「ヤリス」で1万566台、2位が「アクア」の7643台、3位は「カローラ」7278台、そして4位は「ルーミー」で6999台。

10月も上位はトヨタの独占である。

ただし、ご存じのように、いま半導体や新型コロナウイルス感染拡大によるアジアからのなどの部品供給不足で自動車メーカーは思うように車両を生産できていない。

そのためこのランキングの数字は市場の人気をそのまま反映しているわけではなく、オーダーを受けたうち「生産できた車両の数」ともいえる。それは頭の隅に置いておく必要があるだろう。

とはいえ、トヨタの強さは鉄壁だ。凄すぎる。

今年に入ってから4位以内にトヨタ車以外のモデルがランクインしたのは、3月と8月に日産「ノート」が4位になったのみ。

トップ3がトヨタ以外のクルマだったことはない。

ちなみにトップの「ヤリス」にはハッチバックのヤリスのほか、SUVの「ヤリス・クロス」とスポーツモデルの「GRヤリス」も含んでいる。

また3位の「カローラ」は新型のセダンとステーションワゴンに加えて従来モデルの「カローラ・アクシオ/フィールダー」とSUVの「カローラ・クロス」を含めたもの。

そう考えると、ボディ別にカウントすれば真のトップは「アクア」といえる。

ヴェゼル浮上 ホンダに勢い

そんな10月のランキングで注目すべきトピックがある。

ホンダ「ヴェゼル」の浮上だ。

ホンダ・ヴェゼル
ホンダ・ヴェゼル

2021年4月にフルモデルチェンジした同車は、受注好調が伝えられながらも5月が11位で以降6月:9位、7月:6位、8月:10位、9月:9位となかなかトップ5までは食い込めなかった。

その背景には「半年待ちもザラで仕様によっては1年以上待ち」と生産の事情もあるのだが、10月にはトヨタのトップ4に続く5位までランクアップした意味は大きい。

ヴェゼル人気をあらためて感じさせるではないか。

ちなみに、6位にもホンダが続いてランクイン。6237台を販売した「フリード」が入っている。

何を隠そうフリードは、今年4月から9月まえの6か月間のランキングでも9位に入った人気モデル。

現行型のデビューは2016年9月なので、すでに5年目に入ったロングセラーながらこの実績はなかなかである。

ホンダといえば主力モデルである「フィット」の不調(とはいえ10月には5403台を販売して8位に食い込んでいる)が伝えられる。

しかし、これもコンパクトカーとしてフリードとの二人三脚でユーザーを迎えていると考えれば腑に落ちるのは気のせいではないだろう。

そしてホンダのモデルで、もう1台注目すべきは「オデッセイ」。

販売台数は1860台、ランキングは25位とそれだけを見ればどうってことはないのだが、前年同月比が「2695.7%」ととんでもない数値。

これは驚かずにはいれられない。

こんなミラクルが起こった理由は2つ。

昨年10月がマイナーチェンジ直前で販売台数が極めて少なかったことの反動。そして、予定されている生産終了だ。

記事に関わった人々

  • 工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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