2022年版 現世最強? すべての願望を叶えるスーパーSUV ベスト10 技術とプライドをかけた1台

公開 : 2022.09.27 06:05

3. ポルシェカイエン・ターボGT

モータースポーツ界の巨頭ポルシェが、フラッグシップSUVのカイエンに、911 GT3と同様のサーキット走行に特化したチューニングを施した。その結果、ニュルブルクリンクの市販SUVラップレコードを塗り替える最速モデルが誕生したのである。

お馴染みのツインターボV8エンジンは最高出力640psを発揮し、0-100km/h加速3.3秒と驚異的な速さを誇る。ターボSより車高を17mm下げ、サスペンションが15%硬くなり、フロントトレッドもワイドになったことで、不思議なほど満足のいく操縦性を実現。

3. ポルシェ・カイエン・ターボGT
3. ポルシェ・カイエン・ターボGT

引き締まった体躯、スピード、機敏さを感じ、時には2.2トンもの重量があることを忘れてしまうほどだ。カイエン・ターボGTは世の中に絶対必要なものというわけではないが、実際に存在しているし、かなり良いモノである。

4. レンジローバーP530

レンジローバーのトップモデルが一新された。旧型のスーパーチャージャー付きV8エンジンが廃止され、BMWが供給する新エンジンを搭載。M550iなどに搭載されているツインターボ4.4Lユニットと基本的に同じもので、レンジローバーでは最高出力530psを発生。0-100km/h加速4.6秒を達成する。

エンジンはよく洗練され、底なしの推進力を持ち、この大きな車体にエネルギーを存分に与えてくれる。

4. レンジローバーP530
4. レンジローバーP530

他の部分は従来のレンジローバーと同じ。つまり、威風堂々とした外観、高級ホテルのようなインテリア、そして快適さに満ちている。郵便番号をつけられそうなほど大きな車体にしては、驚くほど扱いやすいハンドリングを持ち、ドライビング・エクスペリエンスはまさしく優等生である。

そしてもちろん、普通のクルマでは走れない場所に到達できる高級車として、他の追随を許さない存在であり続けている。つまり、「ベスト」がさらに「ベター」になったのだ。

5. ランボルギーニウルス

LM002を除いて、ランボルギーニが初めてSUVの世界に送り出したウルスは、同セグメントで最も過激な1台となった。4.0L V8ツインターボを搭載した四輪駆動のウルスは、停止状態から3.6秒で100km/hに達し、最高速度は305km/hをマーク。AUTOCARのロードテストでは、この数字が示すとおりの速さが証明された。

デザインにおいてはしばしば議論の対象となるし、ハイライドで2トンを超える重量のクルマがランボルギーニらしいハンドリングを実現できるのかという疑問もある。でも、手短に言えば、答えはYESだ。改良により走りを磨いたペルフォルマンテ仕様も発表され、わたし達の心をもう一度惑わせようとしている。

5. ランボルギーニ・ウルス
5. ランボルギーニ・ウルス

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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